THE MENTALIST SEASON 1

 



カリフォルニア州の捜査局(略称 :CBI)の犯罪コンサルタントとして雇われているパトリック・ジェーンが主人公の刑事ドラマ。

イケメンで元々は霊能者(サイキック)という体でテレビ番組などで活躍していたが実はそれは偽りの姿で本当の霊能者ではなかった。

シーズン1は第1話「レッドジョンの影」というストーリーから始まるが、パトリックの妻と娘はこの連続殺人魔であるレッドジョンに殺されており、またパトリックは自分のせいで妻と娘は殺されてしまったという悲しみを抱えながら、また他人にはその悲しみを隠しながら生きている。 パトリックにとってレッドジョンはなんとしても追い詰めたい宿敵である。

パトリックがCBIのコンサルタントを引き受けたのは、まさにその宿敵レッドジョンを追うため。 見つけたら自分の妻子が味わった苦しみと同じようにじわじわと苦しみを与えて復讐したいと実は思っている。

本物のサイキックではないが、人間の心理を巧みに操る洞察力と推理力を兼ね備え、彼独自のアイディアで、普通警察としては取ることができない手法などを用い、型破りな捜査で犯人を追い詰める。

一見型破りで最初は同僚やボスにも目障り的存在とされるが、パトリックのするどい洞察力が同僚をも認めさせていく。 容疑者や犯人の心理を読み、見事に心の扉を開放させるところを何度も目の当たりにさせてみせるからだ。。。

明るい性格にみえるパトリックだが、シーズンを通してところどころにレッドジョンへの恨み、家族を殺された悲しみ、自分への責め、他人から心を覗かれるのを嫌い、本音は見せず仮面を被り、眠れない夜を過ごして哀愁を漂わせている。

実際、家族を失ったときには本当に生きていけるのかという状態に陥ってしまっていた。
精神科医の助けによって立ち直っているがそれはシーズンの中盤まで同僚の誰にも話すこともなかった。

その鋭い洞察力はあっても、型破りな捜索ゆえ、銃を向けられたり、火に包まれたり危ない場面に遭遇することもあるが、彼はあくまでもコンサルタントで訓練された警察官ではないのでボスや同僚に多々危機を救われる場面もある。

他人から結構強いことを言われても全然平気なフリをするパトリックだが、事件で出会った別の本物のサイキックが妻と交信し、娘が死ぬときに恐い目に遭うことはなかったというメッセージを受け取ったときは、泣き崩れる。

シーズン1の魅力は、その宿敵レッドジョンの影からCBIのコンサルタントとして事件解決を手伝うことになるパトリックの表と裏、外と内、見え隠れする苦悩、軽快な事件解決へのアプローチ、パトリックの人たらしぶり、とにかく45分があっという間に終わる。

ボスは女性のリズボン捜査官、パトリックの型破り捜査のために困惑されっぱなしだんが
彼の能力を信じて何度も彼をかばうシーンが度々ある。 ひょっとしてこの二人の間に恋愛も発生するのか?

そして最大の目的、レッドジョンへの復讐が果たせるのか?

ライター:クロベエ