先日、神田神保町で興味深いものを入手することができました。

農商務省地質調査所発行の「100万分の1 大日本帝国全図」です。

印行は明治30年6月とあります。

ということは、これは…

明治30年開催の第7回万国地質学会(フロリダ州)に出品され、その2年後に国内で出された、例の「地質図」以前の印行となります。

そして、「全図」と表記されてはいますが、「地質図」の体裁です。おそらく、「大日本帝国地質図」作成の過程で編まれた「全図」なのでしょう。

さらに、当該「全図」の地質調査担当者は、上述の第7回万国地質学会にも出席した巨智部忠承(当時の地質調査所長)や小川琢治、井上禧之助、佐川榮次郎等々の錚々たる面々なのです。

少々大枚をはたきましたが、価値はありそうです(自慢たらたら)。