マンションの同じフロアに
年配のご夫婦が住んでいる
年齢は70代半ばぐらいかなと思っていた
奥さんはとても感じが良くて
エレベーターで一緒になると先に降りるよう譲ってくれたり、
後から乗る時は「ほら(開くボタン)押して差し上げて」とご主人に言ってくれたり
外出のときはいつもおしゃれな帽子をかぶって小綺麗な装いで上品な人だなと思っていた
一方ご主人は寡黙な人で、数年前までは毎朝スーツを来て出勤し、夕方はどこかで買ったと思われるお弁当を下げて帰宅していたが、最近は朝夕の通勤時はほとんど見かけなくなっていた
数ヶ月前のこと
奥さんが自宅ドア前で2人の女性と一緒に居て、
困った様子で「確かに鍵はあったのに」
とその2人に言っていた
鍵を失くして部屋に入れないのかなと思っっていたら、次の瞬間にドアを開けたので
逆に鍵を紛失して施錠できず外出できないのだということがわかった
後から考えたら同じようなポロシャツを着たあの女性2人は
介護施設の職員だったのかもしれないと思った
その時の奥さんは
髪が伸びきっていて白髪も目立つ感じで、以前のイメージとはだいぶ違っていた
そしてそれからまた数ヶ月経過したある日、確かお昼過ぎ頃だったと思うが
マンションの前に介護施設の車が止まっていて、
1階のインターホン近くに施設職員らしき女性が1人で立っていた
その横を通りオートロックを解除して、エントランスに入るとエレベーターからご主人が足早に降りてきたのが見えた
そこでやっと
奥さんは認知症なのではないか?と気がついた
1階のインターホン前には奥さんは居なかったし、ご主人は慌てておりてきた
ということは、1人で車を降りられないほどの奥さんの状態だったのではと推察した
認知症の人は義母もそうだが、
自分がどこに居るのか、なぜそこに居るのかがわからなくなりパニックになることがある
奥さんもそんな状況だったのかもしれない
そして夫も
先日休みの日にエレベーターに乗ろうとしたら、たまたま自宅と同じ階に止まっていて、
誰も居ないと思って↓ボタンを推したら
奥さんがエレベーターに既に乗っていて驚いたと言っていた
階下に行くと言うのでそのまま下まで降りたが、
1階に着いても降りようとしなかったらしく、降りますか?と聞いたら上に行くと言ったようで
やはり尋常ではない状態のように見えたと言っていた
何年か前に日中に外廊下で会ったときは、
スマホで何かを撮影していて
私に気付くと、虹がきれいだったから、ごめんなさい(通路にいて邪魔して)と言ったので、
いえいえ私も撮ります!と言って一緒に撮影した
あの時はあんなにしっかりしていたのに…
数年でこんなにも変わってしまうなんて
もし今度会ったら見守ってあげないと
と夫が言うので
了解、見守ります!と張り切って答えたけど
数年で変わってしまった奥さんのことを思うとショックだった