現在50代半ば、顔のシミが気になるようになってきたのは40代をこえてから。

20代、30代のときは、シミひとつない肌が自慢で、ママ友達からも「シミがなくてきれいね」と言われるほどだった。

ところが40代をこえると頬の両側にうっすらと茶色いシミが広がるようになってきた。

さらに、そのころ生理が不順で出血が多くなってきたため、生理を安定させるために低用量ピルを使うようになったところ、その茶色いシミがくっきりと濃くなるようになってきたのだ。

ショックを受けて、インターネットで調べてみると、その茶色いシミは肝斑と言われるもので、ピルの服用がきっかけで発症したり症状が悪化したりするという。

両側の頬にくっきりと浮き出た茶色いシミを見ると泣きたくなるような気分になった。

何よりも辛かったのは、当時約30年ぶりに高校の同窓会があり、服も購入して張り切って参加したのだが、後で送られてきた写真を見たところ、私の顔には茶色いシミが遠目からもわかるようにくっきりと浮き出ていたことだった。

お金をかけてきれいな服を買っておしゃれをしても、顔に茶色いシミがあるだけで、なんだかすごくみすぼらしく見えるような気がして気が滅入ってしまった。

ところが治療法を検索してみたのだが、通常のレーザー治療はあまり肝斑に効き目がないとのこと。

そこでメイクを工夫することにして、濃い色のファンデーションやコンシーラーを多めに使ってみた。

ところが、今まで肌自慢だったため、あまりメイクをすることに慣れておらず、自分でやるとどうしても厚化粧風になってしまう。

そうすると今まで来ていた服が似合わなくなってくる。かといって厚化粧風な自分に似合う服を購入するのも何だが違うような気がして、だんだんメイクをするのをやめてしまった。

50代半ばになった今は、もうシミで右往左往するのは諦めて、シミのある自分の肌を受け入れようと考え、なるべくバランスの良い食事をしてビタミンCを摂取して肌のコンディションに気を使うのみにしている。

とはいえまだシミは消えていないし、集合写真を見ると多少落ち込むこともある。

シミのなかった頃に比べると、少し消極的になってきた気もする。

いつかどんなシミにもきれいになくしてくれる万能薬が開発され、それを飲んで頬の茶色のシミが綺麗さっぱりとなくなれば、もっと積極的に友達らと写真を撮ったり、アクティブに活動したりできるんじゃないかと夢を見ている。

そのためにはメイクを何とか工夫したい。だから、ファンデを変えてみた。今、ネットや女性誌で流行っているハオルビが良さそう。

さっそくハオルビの口コミと効果を調べてみた。そうすると私が欲しいファンデと一致するので買ってみた。使ってみて久しぶりに、若々しさを取戻したみたい。