APEC首脳会議、「慶州宣言」採択し閉幕…文化創造産業を「新しい成長動力」と認め初めて明文化


【慶州(韓国南東部)=松本健太朗、照沼亮介】日米や中露など21か国・地域によるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が1日、韓国・慶州(キョンジュ)で閉幕した。米国のトランプ政権による高関税政策で世界経済の不透明感が高まる中、自由貿易体制の維持・強化に向けた首脳宣言も採択された。


2日目の会議には、初日に続いて高市首相や議長国の韓国の李在明(イジェミョン)大統領、中国の習近平(シージンピン)国家主席らが参加した。米国はすでに帰国したトランプ大統領に代わり、ベッセント財務長官が出席した。

 李氏は会議の冒頭、「AI(人工知能)と人口構造の変化という共通の課題に対する創造的な解決策を、共に模索できることを期待する」と述べた。

 首脳らは、議長国の韓国が重視するAIの活用や少子高齢化への対応、文化産業など経済成長の方策をテーマに意見を交わした。来年の議長国となる中国への引き継ぎ式も行われた。

李氏は閉会後、首脳宣言「慶州宣言」が採択されたと説明した。韓国メディアによると、貿易・投資、デジタル革新などAPECの懸案に関する議論が包括的に盛り込まれた。文化創造産業を「新しい成長動力」と認め、協力する必要性も初めて明文化された。


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by YAHOO JAPAN ニュース




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