「イルタスキャンダル」チョン・ドヨン、世紀末を脱いで「ロコクイーン」を着た[★FOCUS]☆彡

俳優チョン・ドヨン/写真提供=マネジメントフォレスト

90年代美女俳優のタイトルはない。チョン・ドヨンが世紀末を脱いで2023年「ロコクイーン」の席に上がった。

tvNドラマ「イルタスキャンダル」（脚本ヤン・ヒスン、ヨ・ウンホ、演出ユ・ジェウォン）は私教育戦争場で繰り広げられる国家代表おかず屋熱血社長と大韓民国数学一打講師の甘い安いロマンスを描く。チョン・ドヨンは劇中南行線役を引き受けた。南行線はハンドボール国家代表出身のおかず屋社長だ。体が不便な弟を大事にして選手カレーをあきらめ、おかず屋の社長として働く。偶然のきっかけでチェ・チヨル（チョン・ギョンホ）に会って恋人関係に発展する。
チョン・ドヨンはロマンスに大きな比重を置く俳優ではない。もちろん、過去の出演作であるドラマ「プラハの恋人」、映画「接続」、「あなたは私の運命」などでロマンスを言うことができるが、彼を刻印させたのは映画「密陽」、「メイド」などサスペンスが強調された作品だった。その作品でカンヌ映画祭にも入成しただけに、彼は作品性を重要視する俳優として浮上した。このような状況はチョン・ドヨンを重く慎重なイメージに見えるようにした。最近の作品も映画「ジプラギでも握りたい獣たち」（2020年）、「非常宣言」（2022年）、ドラマ「人間失格」（2021年）など雰囲気がかなり重かった。

一部ではこのような歩みが歳月の流れだと評した。「いつまでも少女の役割ができないので、時間が経つほど役割も年を取る」ということだ。チョン・ドヨンも1973年生まれ、韓国の年齢は51歳だ。そうすると、もはや大衆も、製作者も彼に「ラブリー」を望まないようだった。

俳優チョン・ドヨン/写真提供=マネジメントフォレスト

しかし興行の答えは「ビーフン」にある。「イルタスキャンダル」ポスターだけを見ても分かるように明るく軽快だ。また、ある面では単純さもある。特に南行船のキャラクターは、どんな風波が追い込まれてもしっかりと耐えるキャンディのようだ。体が不便な弟と高校生の世話をして生きる女、周りの非難があるとしても、あちこちで前を進む女。キャラクターライン自体は長い間見てきた韓国ドラマの中の典型的なヒロインだ。

ここに斬新な「ビーフ」はチョン・ドヨンの登場だ。チョン・ドヨンは高校生の娘の前では心強い母親になり、恋人のチョン・ギョンホの隣では恥ずかしい少女になった。オジル広い叔母大使は暖かい言葉を伝える助言者になったし、ややもしつつと幼稚な大使たちはトーンを維持して現代的な感じを抱いた。劇中友達として登場する俳優イ・ボンリョンはチョン・ドヨンとよく合い、幻想の呼吸を見せた。これでチョン・ドヨンは何でも素早くできなくなるこの時代でもトレンドとして位置づけられた。

長い間持ってきた「演技派」タイトルはもはや無意味だ。チョン・ドヨンに演技は基本、ロマンスはオプションだけだからだ。彼は今回も自分の価値を証明し、「俳優」とは何かを知らせた。

アン・ユンジ記者 zizirong@mtstarnews.com

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