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チュ・ジフン×チ・チャンウク 2人のスターがイメージ変身に挑戦した意欲作「蒼のピアニスト」
「蒼のピアニスト」鑑賞コラム Vol.1
『蒼のピアニスト』では、2人の人気スターが、それぞれこれまでのイメージを覆す役柄に挑んでいるのが見どころだ。まず、チュ・ジフンといえば、『宮 -Love in Palace-』『魔王』での、クールで感情をあまり表に出さず、抑えた表現で、ストイックで硬質な魅力を放っていた。それが、『蒼のピアニスト』では、始めは、継母の魂胆にも気づかず、人のよさそうな明るさと前向きさが全面に出ていて、こんなに人間味があって必死に何かをしているチュ・ジフン見たことない! と新鮮だった。
そしてドラマが進んでいくと、信じていた身内から傷つけられ、これでもかというほどに一生分の艱難辛苦を味わい、憤怒、号泣、呆然……という極限の感情表現をするようになり、ここでも、こんなチュ・ジフン見たことない! と思わせられるのだ。こんなに振れ幅が広い演技を見せてくれるとは思わなかった。これまでもミュージカルに挑戦したり、バンドでボーカルをやってみたり、「えっ? あのチュ・ジフンが!?」……という具合に、こちらが勝手に押し付けていたイメージを何度もサラリとかわしてきた人である。今回のドラマでも、やっぱりいい意味で裏切ってくれているのだ。
そして、一方のチ・チャンウク。変身という意味ではこの人のほうが周りは驚いただろう。もともと様々なカラーの役を演じてきた人ではあるが、『笑ってトンヘ』や『ペク・ドンス』など、大成功した作品での“良い人”“誠実な人”イメージが強かった。それだけに、皆の頭のなかでは好青年の代名詞くらいの位置づけだったのに、その真逆の、コンプレックスで根性がネジ曲がってしまった卑劣な憎まれ役を演じたのだから。
しかもこの卑怯具合が抜群にうまいのだ。卑屈な上目遣いに、右眉をヒョイッとあげる小憎らしい表情、悪巧みにほくそ笑むチ・チャンウクなど、同情するにしきれない甘ちゃんの根性の曲がりっぷりがすごくよく伝わってくる。逆に今まで好青年を演じていたことのほうが信じられないくらいだ。やっぱり役者だわぁと思わせられた。チ・チャンウクはこのドラマを見ていた実のおばあさまから「あんた、お兄さんになんてことするの!」と電話をもらったというくらいだから、素の彼を知っている身内までもが思わずドラマに入り込んで見てしまうほどの熱演だったのだ。
このように、『蒼のピアニスト』は、主演の2人がそれぞれこれまでとは違った役に挑戦しようという意欲で、意見を戦わせ、演じているその努力がにじみ出ている作品である。彼らの挑戦をぜひ見てほしい!
文:田代親世
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イ・ジュンギ君の「Two Weeks」の後続番組なんですね~
ご縁を感じますね~