<「ホ・ヨンダル」人物解説>

チョンソン、サブク近くでホ・ヨンダルを知らなければスパイ扱いである。
さらに高級カジノを訪れる外部の人たちでさえ、たちまちホ・ヨンダルの名を知ることになる。
彼はゴミのようにチンピラのように生きるため、有名になった。
彼が主にすることは、カジノのはした金の集金だ。
この世に恥も何もない男である。
ごろつきたちでさえ、ヨンダルと同等に扱われるのを好まない。
10歳の時に一緒に孤児院に住んでいた兄が、すぐに戻って来ると行って孤児院を去った。
兄が戻って来るまで幼い弟を守ろうとしたが、弟は養子になり、弟を守れなかったドンチョルは孤児院から逃げる。
以来、少年院を出たり入ったりし、ドンチョルではなくホ・ヨンダルという名前を名乗るようになる。
20歳を越えて、再びサブクに戻る。
戻った後、生活のために普通ではないことをするようになる。
厚顔無恥、文字通り恥知らずな彼に、たった一人恥を感じる人がいた。
オ・ジョンヒだ。
彼女はドンチョルに一目ぼれされたカジノディーラーだ。
ドンチョルにとってオ・ジョンヒは下品な人生を初めて恥ずかしいと自覚させた、善悪を知る木の実のような存在だった。
ただ遠くから彼女を見つめているだけで、胸が詰まるようだった。
そんな中、彼の前にチャン・ドンスが現れる。
それも自分がボスとして仕えなければならないコ・ボクテの不正を捜査する刑事として…