今日、ある喫茶店でノートPCを広げて、仕事していました。

 

そろそろ出ようとして片付けはじめたら、なんとさっき入ってきた老人のカップルの男性が求婚し始めたのです。

歳のせいか、男性の声は大きく、会話の内容がはっきり聞こえてきます。

見た目、男性は80歳ぐらい。女性は70歳ぐらい。

 

結婚を申し込む男性の方をちらっとみたら、真剣に求婚している姿が、ほほえましく、

私は女性の返事を聞くまで帰れなくなりました。(笑)

 

 

男性の熱い告白をじっと聞いていた女性は、しばらく無言でしたが・・・やがて静かに言いました。

 

女性の返事を要約すると

「このまま、お茶飲み友達でいましょ、その方が私も気楽やし。・・・」 でした。

 

ハッピーエンドを期待していた私も少しショックでした。

 

しかし、一瞬がっかりしてうつむいた男性が、顔をあげて笑顔で言ったひとことに、私は救われました。

「わかった、わしはこれから死ぬまでサチコさんに片想いや! それやったらかまへんやろ?」

 

女性は恥ずかしそうに頷き笑っていました。

おじいちゃん、フラれたけど、立派、立派(笑)

因みに、男性はかなりの資産家で、資産をこの女性に残してあげたいこと、残りの人生をこの女性とどんな風に楽しむか、自分に何かあった場合でも女性には迷惑をかけないことなど、具体的に理路整然と結婚した後の女性の不安を解消する話をしていました。男性の本気さが伝わってきました。

 

お金に目がくらむような女性じゃないからこの男性も恋したんでしょうね。

 

これが本当のハッピーエンドかもしれません。