先日、ある蕎麦屋さんで、「蕎麦三昧」と言うメニューを注文した。この店では、3種類の異なる味が楽しめる。

二つの意味で良いネーミングだ。

 

 

ところで「三昧(ざんまい)」と言えば「読書三昧」.「勉強三昧」のように、本来の意味は一心不乱に何かに没頭することを言うが、最近無心になって何かに没頭したことあるかな?と自分を振り返り考えたけど思い当たらない。

今思えば子供のころは毎日何かに没頭していた。まさに「無心」に「遊び三昧」(残念ながら勉強三昧ではなかった、笑)

一日がなんと短かかったことか。

そのころに比べて今は一日が長い。 

そんな自分を鼓舞して来年絵の個展を開くと決心した。

一心不乱に絵画三昧、そんな時間が増えると思うとワクワクする。

無心に手だけが動くような状態が理想的だ。

心理学的にはゾーンに入る、フロー状態というように言われている状態。

私的に言うと「神様との共同作業」。

これを仏教では「三昧」(さんまい)と言う。

 

無心で版木を彫る在りし日の棟方志功

 

 

「三昧」は、もともと仏教に由来する言葉。

プロの世界に三流から超一流までの段階があるとしたら、その差はその人の『三昧』時間量と比例しているのは明白。

 

 

 

成願 義夫(じょうがん よしお)

 

株式会社京都デザインファクトリー