トルコ系移民二世のドイツ生まれのファティ・アキン監督の作品。

この若き才能あふれる監督は、愛と死と悪をテーマに作品を作っているという。

前作の『愛より強く』というのが‘愛’をテーマにして、本作で‘死’について描いてる。

監督の言葉を借りれば、死と言っても、すべての‘死’は生誕である、という意味。


ドイツとトルコ、すれ違う親と子、運命に社会に翻弄される・・・。

偶然の出会い、突然訪れる死、運命に導かれたような巡り合い、そして別れ・・・。

生と死は隣り合わせ、だから人生は愛おしい。

死が突然訪れても、時間は止まらず生は続く。

人生は続くのだ・・・。


そんなふうなことを感じさせてくれる映画でした。


トルコという国は、アジアとヨーロッパの交差点であり、中継点でもあります。

西と洋が入り混じった、歴史ある魅力的な国でしょう。

でも、それだけに、人種や社会問題も多いようで、EUに参加する、しないという問題も抱えており、国内事情は複雑らしい。

そのあたりのことも、この映画では興味深く描かれております。

私、ほとんど知らなかったことばかりで、大変興味深く観ました。


それから、脚本がとてもよく書けてる映画で、非常にうまい作り方をしてます。

この監督の、他の作品も観たくなりました。


お薦めです。



それから、1月の映画観賞本数は23本でした。

『ドライビング・ミス・デイジー』が今年の1本目。
これは、大好きな映画で、もう何度も観てます。

23本目が『そして・・・』でした。



他に

『アバター』

『おとうと』

『クヒオ大佐』

『恋するベーカリー』

『ヴィヨンの妻』

『新しい人生のはじめ方』

『バレンタインデー』

『アルマゲドン2010』

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』

等々です。