観て来ました。李相日監督です。


良かったです。


ご承知のように、深津絵里さんが最高の演技でした。

そして、樹木希林さんがまたすばらしかったです。

今年の主演と助演の女優賞はこの二人になると思います。


ネタばれがこわいので、内容は控えますが、今の社会が抱えるいろんな問題がギュッとつまって、観ていて胸が苦しくなりました。‘悪人’は根っからの悪人なんかじゃなく、環境が悪人をつくってしまう・・・。



タイトルがタイトルですから、誰が観ても楽しい映画とはならないでしょうが、映画の出来栄えの点から言ったら、上の上の方に入るでしょう。



李監督、あの名作「フラガール」の次が本作です。あの作品を観て、監督の映画監督としてのセンスを感じた観客は、この「悪人」も納得だと思います。


ですが、「フラガール」のあのほのぼの感が単に好きだっていう方は、全く違う種類の映画ですので、覚悟して観てください。


いずれにしても、入場料を払って観る価値のある、映画らしい映画になっております。

お薦めします!