NHKのBS2で午後の1時から映画を放送してるのは御存じですか?
国会中継や大相撲がある時は、なくなっちゃうんですけど。
今週は、なんと、ダグラス・サーク監督の作品を放送してくれるようです。
この監督は、ドイツ出身の方ですが(ただ両親はデンマーク人だとか)、ナチスを逃れてハリウッドにわたり、1950年代に活躍した監督です。
昨日は、ラナ・ターナー主演の「悲しみは空の彼方に」でした。
映画大好きだという団塊世代の方なら、ラナ・ターナーを御存じだと思います。
綺麗な女優さんでした。
ただ不幸なことに、女優としての評価より、スキャンダルが多い女優さんというイメージが残ってるのも確かだと思います。
自分の娘が、自分の愛人を殺したという、不幸な事件がありました。
「悲しみは空の彼方に」は、その事件の後に作られたのか(はっきりわかりませんが)、母と娘との関係を描いた、なかなか見応えのある作品だといえます。
1950年代のハリウッド映画というのは、どこもかしこもきっちりした、たとえB級作品と言われるものでも、贅沢にお金が使われていて、画面的には見応え充分だと思います。
映画が隆盛を誇っていた時代です。
美男美女が揃えば、メロドラマが何本も作られました。
ダグラス・サーク監督はその手の作品を何本か残してます。
手堅い演出で、どの作品も、私には満足のいくものです。
時代が変わって、男女の関係も変わってきてるわけですが、半世紀以上も前の人間模様を垣間見ることが出来るのは、なかなか乙なものです。
今日の放送は「天はすべて許し給う」です。ジェーン・ワイマン主演。彼女は「子鹿物語」でグレゴリー・ペックの奥さんだった人です。それと、ロナルド・レーガン元大統領の最初の奥さんでもありました。
明日以降も放送があります。
良かったら、ぜひ、観てみてください。