無線関連のツイッターに加わっていると、たくさん資格を取ろうとしている人によく出会う。

 

私自身も、3級アマチュア無線技士、1級アマチュア無線技士(1アマ)、1級陸上無線技術士(一陸技)の三つも資格を持っている。いま、具体的に使っているのは、1級アマチュア無線技士だけなのだが。

 

無線をめぐっては他にもたくさんの資格がある。だから、それらをどんどん取ろうという人が現れるわけである。ただ、その人たちが、必要のために資格を取っているとは限らない。というか、資格を取るためにとっているという場合が結構多い。なぜそうなのか。私もその気持ちはわかる。勉強する、努力する、それが他者、この場合は多くは国から与えられる資格につながるのである。それだけでも、自分に対するご褒美になる。合格という喜びに中毒になってしまうのである。

 

私はもう、無線の世界で資格を取る気持ちはない。必要な資格は取ってしまった。しかし、そこで身につけた勉強技術、とくに、一陸技の試験で身につけたものは大きな財産となっている。それは、無線の資格だけではなく、他の資格試験、あるいはもっと一般の資格試験に使えるものだ。

 

簡単にまとめると次のようになる。

(1)苦手は自分の伸びしろ

(2)半歩でもいいから進む

(3)例え予定通り進まなくても自分を責めない

(4)満点を目指す

 

一つ一つコメントしておこう。

(1)まず、苦手についてである。苦手があると、点数を取るのが難しくなる。ハンディキャップを持ってしまうのだ。しかし、それを自分の伸びしろだと考えれば、得意なものを伸ばすよりも、苦手を克服した方が、より大きく前に進むことができるのは明らかだ。その意味で、自分の苦手に気づくことはチャンスなのだ。

(2)理解するためにやたら時間がかかることに出会うとか、なかなか解けない問題に直面すると、何か十分進んでいないことに不満がたまる。しかし、進んでいれば、いつかたどり着くと思うことだ。たとえば、難問に直面して1日かかってもできなかったとかある。しかし、そこにもまた少しの前進はある。それでいい。

(3)ついつい、息抜きをしたりして、あるいは問題に集中せずに、無駄に時間が過ぎてしまうこともある。そこでやたらに自分を責めたりしないことだ。次頑張ろう。いつか、もっと集中しようと自分を慰めておけば良い。

(4)満点を目指すことが大事だ。そこそこの点数でいいなんて思うと、努力する気持ちが半減する。結局、そこそこの合格点すら取れなくなってしまう。あくまで、全文の問題に正解することを目標にしてこそ、努力の方向や大きさが明確になるのだ。

 

これでまた今年一年頑張りたいと思っている。