1967年生まれの飛馬と、戦後すぐ生まれの不三子。
縁もゆかりもない2人の物語が交互に語られます。
昭和の高度成長期から平成、令和のコロナ禍に生きる2人の姿は同じ時代を過ごしてきた私にもリアル。
角田光代さんの小説にしては珍しく、後味がよいとは言えない作品だなと個人的には思いました。
何を信じて生きてゆくのか?
何度も何度も問いかけられるような作品です。
●三浦しをん『しんがりで寝ています』
雑誌連載エッセイをまとめた一冊。
ゆるーく肩の力が抜け、気軽に読めます
しんがりって普段使わない言葉!
拙者がしんがりを務めまする…って、時代劇か
●桜木紫乃『谷から来た女』
北海道に生きるアイヌ紋様デザイナーの女性を描いた作品。
各章で彼女を取り巻く人物がそれぞれ一人称で彼女を語り、全編読み終えると彼女の姿が浮かび上がるような長編といった構成になっています。
あいかわらず、桜木さんの描く女性はハードボイルドでかっこいい!
韓国ドラマ・映画関連の本も続けて読了
●チョン・ドッキョン『韓国ドラマが教えてくれた大切なこと』
著者のチョン・ドッキョン氏は百想芸術大賞の審査員なども務めるコラムニストでポップカルチャー評論家とのこと。
日本でいったら、山田五郎さん的立ち位置?
ドラマで胸に刺さった言葉を自身の体験を絡ませながら綴られたエッセイです。
本の中で登場するドラマは観たものが多かったのですが、韓国の時代的&社会的な背景なども併せて語られており、意外な発見も多くて良き本でした。
●Misa『韓国ドラマの知りたいこと、ぜんぶ』
こちらはいわば、韓国ドラマで次はなにを見るか?と迷った時に参考にするガイドブックみたいな本。
私としてはこの4〜5年でかなりドラマを観て自分の好みがはっきりしてきたので、参考にするというより自分の好みジャンルの答え合わせみたいな感じ?
あと、配信のグローバルorアジアランキングと日本ランキングの違いを数値化していたり、その理由の考察も含めて興味深かったです。
●西森路代『韓国ノワール その情熱と成熟』
初めて映画館で観た韓国映画は『友へ〜チング』
ノワール、かなり好きです。
この本に出てくる作品、半分以上は観てました
次は何を観る?にすごく参考になりますわ〜