随分前の映像だけど。
『BURNIN' BUNNY』
満月には餅をつくウサギが浮かぶ。
何故月にウサギがいるのか。
の話。
詳しくはわからないけれど、
仏教の教えの中に出てくる話らしくて、
僕ははじめ、漫画の中で見たんだけど、
子供心にとても衝撃を受けた。
こんな話。
あるとき、旅人が行き倒れて死にかけている。
何も食べ物もなくて、このままでは餓死する。
熊と、狐と、ウサギがそれを見つけて、
なんとか助けてやろうと思う。
熊はその技術や力を使って、
魚を捕ってきて与える。
狐はその知識と身のこなしで、
果物を採ってきて与える。
けれど、
小さくて力もなくて弱いウサギは、
何も手に入れられない。
そこで彼は、焚き火を用意させ、
自ら炎に飛び込み、
自分自身の肉を与える。
この身をもって他者を救おうとする行いに、
いたく感動した神が、
黒焦げになったウサギの姿を月に映し、
後に見る者たちへの、
彼の心の強さや思いやりの教えとした。
と言う様な話。
歌詞を書くとき、
前半はもうほぼそのまま。
言葉選びや言葉遊びは自分なりにしたけど。
僕なりの考えは、
最後のサビに書きました。
なにも焼けてしまわなくても、
生まれ変わる事はできるかもしれない。
熱く恐ろしい炎も、
使い様じゃないかな。
燃やすのは、自身の心や魂。
時には、必要ならば、
脱兎の如く逃げても。
輝く場所や機会は、
必ずある筈。
犠牲になるよりも、
誇りをもって生きて、
月に照らされ胸を張りたい。
そう在りませんか?
と言う様なイメージです。