小さな頃は、そうではなかった気がするが、
そこそこに自我が芽生えてから、
どうも僕は、ストーリーの主人公より、
敵役とか脇役とかの方に魅かれる事が多い。

むしろ、主人公はあんまり好きじゃなかったりする。

今、すぐに思いつく中でも、
好きだと思える主人公は、
承太郎とヴァッシュザスタンピード位かもな。
でもDIOのが好きだし。
ナイブスやウルフウッドのが好きかもだし。
あとはデビルマンか。
でもカイムが好きなんだな。


何故なのか、
と考えると、
多分、
主人公は曖昧なんだよね。
行動理念が正義とかだったりするけど、
正義ってなんだよ、って話になるし、
そう言いながら基本相手をぶちのめしてるじゃん。

敵は、理念がはっきりしてる。
自分の欲望や、
恨み、怒り、憤り、
そもそも破壊するために在る存在だったり。
もしくは、虐げられたモノたちの救世主だったり。

脇役も、はっきりしてる。
主人公って、万能タイプだけど、
脇役は何かに特化してる。
速い、とか、
重い、とか、
頭だけ良い、とか、
逆に、弱い、とか、
サポートとして存在するから、
主人公のアタッチメントとしては、
特化したところがないと使いにくいだろうし。


多分、絶対的な何か、に、
物凄く魅かれるし、憧れるんだと思う。
揺れ動いて悩み迷って生きている僕は、
同じように悩みながら生きる主人公よりも、
何かに到達した絶対的な存在に憧れる。

勝てないからだ。
本来ならば。


正義のヒーローは、
光の中だけで輝くけれど、
闇とか影とかを自分のエネルギーに出来るなら、
何処でも胸を張れる。

多分、そうなりたいんだろうな。