ハイデガー | 日吉ではたらく大学院生社長のアメブロ

ハイデガー

今日は少し買い物してから

会社の財務のこと考えてました。

(これは後で社員たちと共有して意思決定してから書きます)


で、ついさっき部屋の中にあるにも関わらず一回も読んだことなかった

ハイデガーの技術論読みました。



なんでこんなくそ真面目な本がうちにあったのかというと

まぬけなことに大学3年生の時、


「科学と哲学」


っていう授業をとろうとしてて

(通称「ヤガパン」といい、慶應は矢上キャンパスに行っても一般教養があるんです)


この本が教材指定されてたから買ったんだけど、


授業名が同じ名前で担当者違いの授業がもう一つあって



おれはまちがえてそっちにエントリーしてたっていう汗


で、修正申告も終わっていて結局間違えたほうを履修して

そのまま二年近く置きっぱなしだったんだけど、

さっきちょっと暇つぶしに読んでみたんです。







なんかこの人


ポジティブだなと思った。



組織と巨大システムに埋没して羊の群れのように生きるような現代に

人間の自我を持つ道筋を開拓しようという試みが。



前も良心を持って死への存在っていうのを

自覚したらもっと主体的になれるんだっていう彼の主張

を高校の倫理でやったような気がするが、



問題に対して懐疑的な批判をし続けたり

単に論証するだけとか


そういうのじゃなくて、



徴発性(ゲシュテル)に振り回されて、


歴史の成り行きや仕組み、相応しさに振り回されて


人や自然から取り立てる存在になってしまっている人間。

(現代の環境問題の根幹にある構図をすでに見出している。)


でも、そんな人間や世界は

危機の転回によって本来の真理・存在を見出せる



こういう前向きな思索結構好きです。


この本の訳者・作者や評論家は

その論点の細かいほころびのところだったり、

現代の時代での乖離した部分を批判してやり玉にしてたけど、



そんなのはどうでもいいのだグッド!

(よくはない。笑)




まぁ4%くらい理解した程度であると思うけど、笑


そりゃあ彼は歴史に名前がのこるわけだと思う。

そんな春の夜でした。