職 言語聴覚士
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吃音について

子供の話をゆっくり聞いてあげようとする優しい態度が必要なのです。しかし、吃音を専門的に扱っている言語聴覚士はあまり多くはないようです。本人は、言いたい言葉が頭では分かっているのに、それがなかなか出てこないのです。「・・・こんにちは」のようになかなか始めの音がでない難発性、「こ、こ、こ、こんにちは」のように音を繰り返す連発性、「スーこんにちは」のような音を伸ばして話す伸発性といった発声をします。

言葉がスムーズに出ず、話しにくさが特徴です。「ことばの教室」では、言語聴覚士などの専門家が相談に乗ってくれます。幼児期に吃音の症状が出た場合は、親はそれに対して叱ったり、せかして早く話させようとしないでください。また、ことばを話すのがつらそうな人に出会ったら、その人の話そうとすることによく耳を傾けて下さい。

吃音とは、一般的「どもり」と言われている障害です。しかし、子供が吃音のことに気づき困っているようなら、「ことばの教室」などに問い合わせてみてください。コミュニケーション障害の一種に「吃音」があります。そして、吃音で悩んでいる人が、あなたの身の回りにも多くいるという事実を、知っていてほしいと思います。

吃音が起こる年齢は2~4歳が多く、男性の方が多く発症するようです。また、なんとかことばを出そうと、しかめた顔をしたり、足踏みをして声を出すなど、瞬間的に動作をしてしまう随伴症状を伴うこともあります。ですから、今後の課題として、吃音を専門とした言語聴覚士を養成していくことが重要です。


星ヶ丘病院の言語聴覚科

福島県郡山市にある星ヶ丘病院の言語聴覚科では、主に自閉症やアスペルガー症候群と診断された子供たちを対象に、必要とされる援助を行っています。
 
自閉症といっても、一人一人の患者さんによって、それぞれの特徴を持っています。
たとえば、話すことは好きだけど、人に対して自分の気持ちをうまく伝えるのが苦手であったり、話すことは苦手だけど、目で見たものを理解するのは得意であったりします。

星ヶ丘病院では、その様な方々の得意な面を生かしながら、どのようにして確実にコミュニケーションを取れるようにするのかを、もっとも重視して療育しています。

具体的には、患者さんとの状態とそのご家族の都合により、週に1回~月1回で、来院の回数は患者さんによって様々です。
その内容としては、子供さんの特徴に合わせて、言語聴覚士と一緒に勉強をします。
目標としては、子供さんが自分から取り組み、そして考えて判断する能力や、その子に合ったコミュニケーションのとり方などを、身に付けることです。
また、家族の方から子供さんの家庭での様子を聞き、子供さんとの適切な接し方をアドバイスしたり、その子にとって一番良い方法を一緒に考えることも重視しています。
さらに、場合によっては、集団の中においてのコミュニケーションを学ぶために、自閉症の子供同士で行なうグループ訓練もしています。
また、幼稚園や学校の先生方とも協力して、より良い環境を整えるための活動も実施しています。

構音障害の治療

構音障害とは、筋肉や神経の病気によって、話すために働く筋肉が動きにくくなり、ろれつが回らないような状態になる障害です。
その原因となる疾患によって、異なる症状が現れます。
主な症状は、発音したつもりの音がはっきり出ていなかったり、違った音が出ていたり、話す速さが早くなったり遅くなったりします。

運動性構音障害の治療は、言語聴覚士によるリハビリテーションを行ないます。
まず訓練を行なう前に、不自然な姿勢や筋肉の緊張を和らげてから、頭と頸を安定しながらリラックスした状態で始めます。
次に呼吸訓練をするため、正しい呼吸運動をするための姿勢を指導します。
そして、空気を急速に吸ったり、息を止めたり、息を吐いている時間を延ばす練習をします。
また、患者さんが息を吐き切った後、言語聴覚士が胸郭を圧迫することで、息を吐く時間をさらに延ばさせます。
さらに、ストローでコップに入った水を吹く練習などがあります。

話をするときに空気が鼻に漏れる状態の鼻咽腔閉鎖不全によって、開鼻音(発声が鼻に漏れる発声)となる場合、舌圧子を使って軟口蓋を上にあげて母音の発声をさせます。
また、氷刺激を与えることによって、軟口蓋の動きの感覚を戻します。

実用的な発話が成し遂げることができないときや、発話以外の方法とも併用した方が効率がよくなるときは、字を書くことができるのなら、メモ帳やホワイトボードを使ったりします。
重度の障害の場合は、簡単なジェスチャーや五十音表で指さしをします。

言語聴覚士の職場選び

あまりこだわらなければ、今のところ就職先はあると思います。一般企業の場合、一度辞めてしまうと再就職するのに難しそうですが、それに比べて言語聴覚士は、資格があるだけに再就職しやすいようです。次に職場の選び方です。成人の患者さんに対応したいのか、子供さんに対応したいのかも考える必要があります。

一番最初の就職は、なかなか希望通りに決まるのは難しいかもしれません。働く場所や業務内容にこだわらなければ高い給料が望めます。最近では、言語聴覚士のニーズが年々高まってきています。ただ、給料は勤務先によって違います。

自分の希望に合わない病院などに就職が決まったとしても、いくらか経験を積んでから再び就職活動をすることもできます。プライベートを一番大事にしたい方は、自宅から通勤できるところや、勤務時間が自分に合っているところ、給料が良いところなど選択肢はいろいろあります。仕事が一番大事なのか、プライベートを一番大事に考えるか、それによって職場の選び方は大きく変わってくるでしょう。もし仕事を一番に考える方は、どんな言語聴覚士になりたいのかを基準に選択すると良いでしょう。

大学病院や公務員などは、それなりに競争率が高いと思います。たとえば、夫の転勤に合わせて職場を変わることも可能ですし、子供が大きくなるまでパートとして働いて、その後常勤に変わることもできます。まず、自分の一番大切にしたいものを優先に選ぶのが良いと思います。言語聴覚士の仕事のもっとも良いところは、手に職があるということです。


「ことばの教室どんぐり」について

ことばの遅れや行動における問題は、ただ教室で訓練するだけではなく、家庭生活の中での取り組みも大切です。この施設は、難聴や自閉症、発達の遅れや吃音、構音障害などの症状がある、就学前の乳幼児を対象としています。また家庭での指導の参考となるように、訓練の内容をビデオモニターでよく観察していきます。

指導や訓練は、専任の言語聴覚士が子供さんの発達に合わせ、個別訓練室で一対一で行ないます。愛知県にある名古屋文化学園医療福祉専門学校には、「ことばの教室どんぐり」という施設があります。そして経験豊かな言語聴覚士が、訓練の必要性などについて、アドバイスしています。

言語聴覚士は、家族の方と一緒に、生活の中でどのように対応したらよいのか、子供さんの評価をもとに考えていきます。「ことばの教室どんぐり」では、月・火・木・金曜日の9:30~17:10に相談にのっています。ことばがなかなか出なかったり、発音が良くなかったり、きこえが悪いなどの相談にのっています。

専属の言語聴覚士は、名古屋文化学園医療福祉専門学校の言語聴覚士である専任教員です。また、ことばは出ているけどうまくやりとりができない、友達同士でうまく遊ぶことができないなど、社会面での障害がある子供さんには、少人数で行なうグループ指導をしています。料金は、初回面談が2,050円で、一回60分の訓練・指導が3,550円、年40回訓練の月謝が14,200です。