「ことば」がヒトを人間にした

はじめに言葉ありき

新約聖書「マタイの福音書」にある言葉だそうですが
キリスト教徒ではない人の間でも
あまりに有名なフレーズですね。

スピリチュアル系・アファメーション系種族
あるいはゴール至上主義種族
それから
クラウド情報発信種族の間では
このフレーズはほとんど
お題目になっている感があります。

かく言うわたしも
クラウド情報発信種族ではありますが
それ以前に「物書き」族です。

文字通り「ことば」だけを使って

心的・内的世界を
書き綴ってきた族（やから）。

だから
ことばを扱う

ということに
自分のアイデンティティを感じています。

人生を通して（けっこう長いです）
「ことば」というものについて
考え、向き合い、学び続けてきました。

今朝の瞑想のあとで
このブログのタイトルフレーズが
ふいに浮かんできました。

「ことば」がヒトを人間にした

これ、文字通りです！

地球上の他の生物と
ヒトという動物を区別する
もっとも決定的な要素。

それが
「ことば」を扱える
こと。

道具なら、サルたちだって使います。
ただし、それは

自然にあるものを利用するという形。
より便利なものを工夫して考えて

イメージして作っているわけではないはず。
たまたま、そうなったものはあるかもしれないけど。

コミュニケーション、情報伝達ならば
植物も動物も、言葉を使わなくても
それぞれの方法でちゃんと行っています。

わたしたちヒト族だって
同じ能力を持っていますよね。

以心伝心、一体感、気配、

虫の知らせ、第六感、

集合的無意識、

なんとなく・・・

ボディランゲージもそうです。
表情も。

つまり

「ことば」がなくても
コミュニケーションはできる。

ではヒトを他の生物と決定的に分かつ
「ことば」の力とは何なのか？

「ことば」には

単なる情報伝達手段以上の
もっと大きな働きが

あるんです。

それがヒトを人間にしたのです。

それは
「考えること」

右脳も考えます。
言語を使わない思考というものがあります。

でも、より概念的、観念的な
抽象度の高い思考は
「ことば」なくしては成り立ちません。

そもそも「ことば」とは
抽象概念そのものですから。

ことばを使えるから、わたしたちは
過去や未来という概念を
考えることができます。

いまここに姿も形もないもののことを
思い浮かべることができます。

決して到達できないような
宇宙の果てのことを