前回のこの記事で書いたことなんですが―――
運動指令（脳から体へのアウトプット）と同時に
身体の状態を感じる（身体から脳へのインプット）ことは
出来ないということ。
これ、逆の流れを考えてみると、
身体の状態を感じている時には
脳はアウトプットできない
ということでもありますよね。
瞑想中に起きていることって
これかな、と、ふと気づいたので
そのことをシェアしますね。
瞑想に慣れてくると
坐っていることが
身体的に楽になっていきます。
とても自然な状態で
力みなく坐る姿勢をとっていられるように
なるんですね。
身体の存在感が希薄になって
「坐っている」という
意識さえ薄れていきます。
これ、とっても気持のいい状態なんですよ。
意識だけがそこにあって
それ以外は静止しているような感覚。
この時、身体が発する感覚信号は
とても小さくなっているんだと思われます。
そうすると、
脳はあれこれアウトプット始めるんですね。
つまり、いろんな考えが
ふわ～～っと勝手に湧き出してくる。
それは、思いがけないアイデアであったり、
ずっと気に掛けていたことの答えであったり、
いわゆる「ひらめき」「気づき」が
湧いてくるというか、降りて来る。
あるいは、どうでもいいような雑念。
ま、言ってみれば、脳内のゴミ。
これはただのゴミ、
思考の残りカスみたいなものだから、
浮かんできたままに
ポイポイと手放していきます。
でも、そういう軽いものじゃなく、
思い出したくない記憶とか、
ネガティブな感情とかも
湧いてくることがあるようです。
「・・・ようです」と書いたのは、
私の場合、それはほとんど起きないからなんです。
でも、そうした体験が起きるという話は
身近によく耳にするんですね。
多分、なのですが、
心に潜んでいるそうしたものが
普段はアウトプットの刺激で抑えこまれていて
その抑えが弱められることで
一気にそこに噴き出してくる
そう言うことなのかなと思います。
心に淀んでいる感情と言うのは
外に出すことではじめて昇華できるので
表出するのはありがたいこと。
望ましいことです。
でも、自分一人では処理できないぐらい
重たいもの、きついモノの場合は、
ちょっと困りますね。
そういう場合には
瞑想よりもヨガがお薦めです。
あるいは、
ちゃんとしたスキルをもった人の
セラピーを受けるのもありですね。
こうした心の澱って
自分では気づいていないこともあります。
気づいてはいないものであっても、
物事への反応や日々の言動などに
望ましくない影響を及ぼしています。
たいていは、
あなたの人生の可能性を制限するものとして
働いていることが多いんです。
瞑想でもし、そのことに気づけたなら
そこから人生は変わっていきます。
★心を調え可能性を開く瞑想教室「空と風」
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