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2024 JNCC開幕 FUN-GP!

 

 

  • いよいよ今年もアジア最大のオフロードレース、JNCCが開幕した。クロスカントリーレースの醍醐味は何と言っても、多種多様なコースの攻略と対応。シーズンを通して見ればゲレンデを主体としたコース設定がメインとなるものの、「ビッグディア広島」のテージャスランチのように牧場とマウンテンをミックスした複合コースがあるかと思えば、「AAGP森羅」の爽快超ロングコース、「サンドバレー八犬伝」のサンドヒルクライムまでと、まさに多種多様だ。そんな中でも異彩を放つのが「サザンハリケーン」。すでにJNCC開幕戦の舞台としておなじみのプラザ阪下だが、前日の土曜日、AAトップライダーに話を聞くと「阪下だけは仕様を変えています」というコメントが実に多い。低速ウッズ区間がなくモトクロスコース的なハイスピードセクションが多いため、サスペンションセッティングは固め、タイヤ選択や内圧(ムースの固さ)も自ずと阪下仕様となるのだ。
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  • さて、前日の好天気とは打って変わり、日曜日は朝から気温が低く、雨がぱらつく天気模様。スタート位置が今年から変更され、モトクロスコース内のワイドなストレートからの一斉スタートとなった。コースディレクターの萩原一氏によれば「昨年までは10台くらいしか横に並べず、1コーナー以降のセクションも狭かったので、出遅れてしまうと致命的になってしまいましたが、今回からは20台以上が並べるようになりました。スタートで出遅れても勝負できる『ストレスフリー』にしています」と語ってくれた。
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  • 午前9:00、いよいよ2024年最初のFUN GPが始まる。コース全長は5.5km。COMP GPよりも約1km短いレイアウトが用意された。FUN GPはCOMP GPに比べると比較的難易度の高いセクションが少ないものの、この日最初のレースゆえに路面状況は走ってみないと分からない。しかも、深く溜まった水たまりの水溜りが待ち受けているではないか! ライダーブリーフィング前にライダー達は戦々恐々としながら、2コーナー先に待ち構える大きな水たまりをチェックする姿があった。
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  • しかしそこはあらゆる路面に対応することに慣れているオフロードライダー。水たまりは見た目ほど深くなく、また阪下の土質状、雨が降り続いている限りスタックする恐れがない。スタートでは濡れるのを避けるため水たまりの脇のラインを選択するライダーが多かったものの、ど真ん中を思い切り突っ切る猛者もいる。問題はその後のバンク坂だ。普段はモトクロスコースのバンクとなっている部分を通過しなければいけないのだが、ここで失速してスタックしてしまうライダーがでた。その一人がまさかの#05岩井良宏選手(331 Racing Team)だった。岩井選手といえば昨年の開幕戦を制するなど、阪下にめっぽう強いイメージなのだが、ここにまさかの落とし穴があった。スタートで出遅れた岩井選手はその後も淡々と走り切り、FUN-Aクラス10位でフィニッシュしている。
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  • スタートから飛び出して好走を見せたのは#034 嶋岡虎汰朗選手(ハスクバーナショップヒラタ自動車)。序盤に築いた差をキープして総合優勝を獲得した。マシンはハスクバーナTC85だ。
  • 「このコース、下見では不利かなと思ったのですが、TC85の軽さのおかげで、みんなが押さなくてはいけないところをマシンに乗ったまま押すこともできたし、エンジンもよく粘るので最後までしっかり走ってくれました。体力ロスもなくて、逆に有利だったかもしれないですね」と話してくれた。
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  • 総合2位に入ったのはFUN-Bクラス#55 山田嵐士(野田ジュニアRC)選手。普段はクロスパーク勝沼をホームとしてモトクロス活動をしているライダー。昨年は関東と中部のNBチャンピオンを獲得し、本戦もモトクロスシーズン前のスポット参戦だった。
  • 「勝沼はよく滑るコースなので雨は得意です。阪下は滑らず掘っていく感じなので、ハンドルを取られないように注意しました。今月初めにおじいちゃんが亡くなり、お祖父ちゃんのためにも楽しく走りました。次回参加したときは総合優勝したいです」
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  • FUN-SAを制したのは#4016 野頭勝敏選手。チーム名はchikenracing盛岡 with MOTUL&JAMS。まさかの超遠方からの参戦かと思っていたら、まさにそうだった。
  • 「14時間かけて会場に来て、100分走って帰ります(笑)」と、表彰台では笑いを誘った
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  • JNCC第2戦 ビッグディア広島は3月24日、テージャスランチで開催される。熱戦の火蓋はまだ落とされたばかり。