現在、国内の美容医療のマーケットは約4,000億円。
マーケット拡大とともに新規参入が増え、競合が激しくなってきているわけですが、
昨今では都心に加え、大手チェーンクリニックの大中小地方都市への分院展開がじわじわ進んできているので、
郊外以外のクリニックは結構厳しくなってきていると感じます。
特に都心のクリニックで今までと同じようなやり方を続けているクリニックは売上・利益が少しずつ下がってきているのではないかと思います。
また、都心での開業のご相談も増えていますが、独自固有の長所・強みを持てそうもないクリニックの場合、あまりお勧めはしていません。
美容医療の市場規模が大きく拡大したのは機械性能が上がり、
新規参入がしやすくなり、
ある程度の治療・施術レベルを標準化できるようになったことが大きいと思っていますが、
どこも同じようなことをやっているクリニックが量産されました。
しかし、一般の人にはよくわからないと思いますが、
私のようなものからすると、機械頼りで、エステ+αぐらいの結果しか出せていないクリニックが増えただけで、
本当に患者が満足できる結果を出せているクリニックはかなり少ないのでは?と感じています。
同じ機械でもその機械をどれぐらい使いこなせるかによって治療成績は大きく変わります。
そういう状況をみていると、これからは機械を使いこなし、結果をどれだけ出せるか?で勝負が決まってくると思います。
また、昨今は機械頼りでドクターではなくスタッフ主導の美容クリニックが増えましたが、
これからは美容医療のトライアル患者ではなく、経験値が増え、より結果を求める患者が増えてきますので、
機械をつかいこなし、結果を出せる次元の上がったクリニックとともに弁証法的にドクターの次元の上がったオペ(従来のオペよりはリスクが低く、機械よりも結果がでる)で結果を出せるクリニックに患者が集まってくるでしょう。
そうなると、これからは昨今のタイプとは違ったクリニックの設計が必要になってくるわけで、
郊外のクリニックはまだ必要ありませんが、
都心、大地方都市のクリニックはそろそろ方向展開を図らないと、
どんどんジリ貧になっていく気がしてなりません。
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