あの美容クリニックの実態は？

先週、ある先生から、こんなご質問をいただきました。

「田中さんはミッションがあったり、ブランディングしなければ地域一番よりも上のクリニックを目指せないみたいなことをブログで書かれていましたが、そういうものがあったり、やっていなくても分院展開や一拠点拡大しているクリニックはたくさんあると思うのですが・・・」

ということでした。

そこで、

「はい、その通りです」

とお答えいたしました。

私はミッションをつくったり、ブランディングしないと日本一、世界一のクリニックになるのは難しいとは言いましたが、なれないとはいっていません。

美容医療をはじめ、クリニック業界はまだほとんどのエリアでライフサイクルの成長期（需要＞供給）のエリアが多いですから、クリニックをつくれば普通に患者は来ますし、ある程度のマーケティングができれば地域一番を目指せます。よっぽど競合が激しいエリアでなければ分院展開や一拠点拡大をしていくことも可能です。

しかし、ミッションがなかったり、ブランディングをしないで、マーケティングだけで勝負していくと、かなり苦労されることは間違いありません。特にドクター・スタッフの採用・定着、マネジメントにおいて苦労されることでしょう。

これは経験しなければわかりづらいことだと思いますが、

①ミッション、ブランディング　→　マーケティング

②マーケティングだけのど根性勝負

①②の差はクリニックが拡大していけばいくほど開いていきます。

①ができるクリニックは楽しく、スピード感を持って成長されていきます。

一方、②だけで、分院展開を図っているクリニック、一見華やかそうに見えるクリニックの実体は、実はドクター・スタッフの出入りが激しく、給与やインセンティブなどで引き留めるような仕組みになっているところも多くあります。

こういうクリニックは理事長のエネルギーがよっぽど強くないとやっていけません。

そして、どこかで理事長のエネルギーの限界がやって来て、成長が鈍化、止まっていくということになります。

そういうわけで、そうならないために日本一、世界一を目指すクリニックにはミッションをつくったり、ブランディングに取り組んでいただいた方が良いと思うわけです。

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