この度、オークションでCDプレーヤーをポチッた。



今から約18年前の2007年の製品で、価格は税抜13万8000円なので、高級機の部類であろう。それまで使用していたのはデノンDCD-755SEで価格は税抜4万3000円、2009年の製品である。読み込みエラーが多発してきて、ついに聴くに耐えないレベルになってきたための買い換えである。


第一印象。重いっ!とにかく重い!調べたらデノンの約3倍はある。11キロ⁈ 重りでも入ってるのか⁉︎これが高級機なのか。




好みの分かれるデザインだと思う。真四角のアンプの横に置いた時の自己主張は強い。ボタンは主電源とOPEN兼CLOSE・再生兼停止の3つとシンプル。主電源を押し込んだ感触はハッキリ言ってショボいが、CDトレイの開閉はほぼ無音で高級機の風情である。デノンはモーター音がハッキリ聞こえた。リモコンはとんでもなく、これでもかというくらい安っぽい。



この機種のウリをメーカーの情報を参考にしても、機械に詳しくない私にはよく分からない。実際に聴くしかない。したがってこれから書くことは、どこまでも私の主観である。

まず、SACDは持っていないので、普通のCDで試聴してみた。



松田聖子の声をどこまで表現できるかは、オーディオの性能を測る上で、私にとってはとても重要な指標となる。聴いたのは次の2曲。なおPURE AUDIO機能はオンとした。


・SWEET MEMORIES

・瞳はダイヤモンド


LEGATO LINK オフ


悪くない。しかしデノンの時と何か変わったかと言われたら、よく分からない。したがってたいした違いはないのだろう。


LEGATO LINK オン


違う!明らかに違う!聖子ちゃんの声がグッと前に出てきている!これまでかかっていた霧が晴れたかのよう。松田聖子は絶対にこの機能をオンにして聴くべきである。


次に試聴したのは私が墓場まで持って行きたい1枚である。



うねるようなサックス・ソリ、トランペットの突き抜けるハイトーン、故ベイシーを彷彿とさせる寡黙でシブいソロ、それらをどう表現してくれるか。まずは松田聖子での感動をそのままにレガートリンクをオンの状態から聴いてみた。


LEGATO LINK オン


う〜ん…。松田聖子ほどの感動はない。レガートリンクをオフにして、その違和感はハッキリとした。


LEGATO LINK オフ


うん、こっちがいい。特定の楽器が強調されておらず、バランスがいい。ラッパ隊・サックス隊・トロンボーン隊・リズム隊、それぞれのハーモニーがしっかりと聴こえる。このアルバムはレガートリンクをオフにした方がいい。


LEGATO LINK について


おそらく聴くジャンルを選ぶのかもしれない。単純にボーカルはオン、インストはオフかも。オンの時は、ボーカルの周波数帯が映えるように調整されているのかも。ただしその分バックの演奏を含めた全体的なバランスが犠牲になっているのかもしれない。なお、PURE AUDIO機能については、オンとオフとを切り替えてみても、その違いは私には判別出来なかった。


いずれにせよ満足のいく買い物ではあったが、古いものではあるので故障が怖いところである。