今日は長久手市議会のくらし建設委員会の委員で武蔵野市立武蔵野プレイスを視察しました。
武蔵野プレイスは、JR中央線の武蔵境駅から徒歩1分の立地にあり、図書館機能に留まらず、生涯学習支援、青少年活動支援、市民活動支援をするための複合施設です。
地上4階地下3階、1571㎡(468坪)ほどの建築面積ですが、丸みのある窓、角のない天井、角のない壁、吹き抜け、書架の本棚にある空きスペース、ノスタルジックな気持ちになる優しい色の照明のためか人が多く賑わっていても息苦しさがありませんでした。完成から6年の建物です。
開館時間は9:30〜22:00。
4階から順に階を降りて、見学させていただきました。
4階部分には、「ワーキングデスク」と呼ばれる有料の予約貸し出しスペース40席があります。予約は60分前からできます。1日の利用時間を4時間ごと4コマに分け、¥400/4時間で利用ができます。
家に帰るまでに第2の書斎として利用される方が多いそうです。
利用料金の支払いに年払い制もあり、その場合は年額¥24,000円で、毎月8コマは優先的に利用できるそうです。この年払いの利用者は数百人と伺いました。
平日の昼間でしたが30%ほどの席が埋まっていました。夕方以降のコマは大抵満席だそうです。
その他に貸会議室(2部屋)がありました。
3階は、主に市民団体向けのスペースが用意されています。
カウンター、ミーティングスペース、5つの会議室、プリント工房という名前の印刷室(印刷、コピー、裁断、折りなど可)、貸ロッカー(メールボックス60団体分無料、ロッカー40団体分有料)などです。
「スタディコーナー」は図書館カードを持つ人の学習スペースで56席あり、4階のワーキングデスクと同じように予約貸し出しスペースですが、こちらの利用は無料です。同じ3階に利用者専用の端末があり、図書カードをスキャンし、利用時間帯と空席を予約する様子を見せていただきましたが、単純な動作でした。機械から座席利用票が発券され、この利用票を座席正面に掲示します。
会議室の一つでトーキョー・リアリー・フリーマーケットが開催中でした。フリー(Free)という言葉の通り、無料で持ち込み、持ち帰りができます。
今週末7月22日15時から18時には駅前の境南ふれあい広場公園で30以上の出店があり、物々交換だったり、気持ちと物の交換だったり、お金でない「なにか」との交換によるフリーマーケットが開催されるそうです。
2階は読み聞かせのできる「おはなしのへや」がありその周りには乳児向けから児童向けの本(少し漫画も)が配置されています。
同じフロアに育児、料理、健康に関する日常生活の本があり、親子、家族で利用できる工夫をしているそうです。
児童書コーナーの空中には、たくさんの星や天の川の様子が素敵でした。天の川は7月の装飾で、毎月変わるそうです。
1階のつくりは、
南北の入り口から武蔵野プレイスに入ると一列に自動貸し出し返却器があり、それに並行して新着・返却資料棚があります。新着・返却資料棚はその名の通り、新しく購入した本と当日返却の本を置く場所です。
「一番貸し出しがある新しい本は見つけやすく!」、「利用者の手で棚へ返却なので、職員の手を借りる必要がない」などメリットがいっぱいです。
「予約資料コーナー」は、予約した本が配置されていて、予約した本人が本棚から本を探して借りる手続きをします。予約したもの以外を持ち出すことはできず、こちらも職員の手を借りる必要がありません。
予約された本の中には漫画「宇宙少年」、「ちはやふる」、「ドラゴンボール」…もありました。
カフェが中央にあり、おしゃれなスペースでした。キッズメニュー、ランチメニューから、夜にはドリンクメニューにビール、ワインなどお酒も提供しています。とても賑わっていました。カフェ主催のイベントも時々開催されるそうです。
地下1階に下りると、音が無く、光が柔らかい図書館のスペースです。
地下2階は、「ティーンズスタジオ」という一番特徴的なフロアです。
利用者は基本的に19歳以下の青少年(ティーンズ)です。
青少年向けの本のスペースから扉を隔てて、中央にはカーペットの上に様々なソファやイスが配置され、何をしていても良いスペースがあります。
安心して本を読んだり、話したり、食べたり、飲んだりしている様子でした。おやつにカップ麺を食べる子も多く、湯沸しポットや電子レンジも利用できます。利用に予約の必要は無く、とても居心地が良さそうで気軽に立ち寄っている様子です。カーペットの上には大人は入れません。
ダンス練習ができる大きな鏡のあるスタジオ、ドラムなどのある防音室は2室、ボルダリングの壁、卓球の部屋、クッキングや工作用の部屋があり、ゆったりしたティーンズのためのスペースではたこ焼きパーティーが開かれたりするそうです。
平日の火曜日、お昼過ぎの時間から見学させていただきましたが、どのフロアもたくさんの人で賑わっていました。
利用者のアクセスは、徒歩もしくは自転車が主で28台用意されている自動車駐車場は大抵ガラガラだそうです。
各フロアごとのテーマがありながらも、目的外の出会いを意識しているそうですが、印象的だったのは、基本は職員の手を使わずに自分の手で席も本も借りれる、返せるということが合理的でした。22時まで開館しているので仕事や学校の帰りにふらっと寄ってリフレッシュできます。
休館日が水曜日なのは、武蔵野市立中央図書館と吉祥寺図書館が金曜日なので利用する市民の利便性を考慮してのことだそうです。
本臭さのようなものは無く、どのフロアも建物のデザインを生かし清潔でおしゃれでした。
地下2階のスペースには子どもでも大人でもないティーンズに秘密の時間を持たせてあげられる愛と余裕を感じました。
武蔵野プレイス館長さんには視察を受け入れていただき、丁寧にご案内いただきました。ありがとうございました。
見学中に空が真っ暗になり、バケツがひっくり返したような雨が降っていましたが、通り雨でした。
駅前にはNバスにそっくりな、Mooバスが!MooバスはNバス誕生の再参考にさせていただいたそうです。
歩道には路上禁煙の表示があちらこちらにありました。
満員電車を乗り継ぎ、明日の視察先「埼玉県深谷市」へ移動。
深谷駅
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