連載性春小説  碧いラフレシアの花 -11ページ目

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代





雅子さんは、KENちゃんとの結婚生活に満足していた。

連れ子どうしのわけあり再婚だと世間は思うかもしれないが

結婚してしまえば

結婚すれば外野は関係ないのである。



KENちゃんは生活能力ゼロだったが、雅子さんを身ならって、自営業はまずまずうまくいっていた。

同業者のコネからでてきたお見合い結婚のまずまずの出来にKENちゃんの両親は満足していたし

KENちゃんも下手するとホームレスになるような歌うたいからは逃げることが出来た。



10何年も昔に真帆を抱いた実家の寝室で

雅子さんを抱いたら大当たりで妊娠した。




これでもっと家族らしくなれる。



雅子さんは幸せだった。




時々ふとKENちゃんは真帆のことを思い出した。


ある時期から真帆は違う世界の人になってしまった。


でもその前に淡い接点があった。





元々TAKAのグルーピーで


気が付いたらTAKAと結婚していた。
「KENちゃんがおとーさんになるのがそんなに嬉しいの?うれし泣き?」

TAKAが受話器の向こうで真帆を馬鹿にしたように言った。


「仏の顔も3度だよ。」

TAKAがボソッと言った。




何回も離婚を口にするくせに離婚の話はTAKAから全然進まなかった。

お母さんを通して絵理奈に会えていれば満足なようで

世間はおかしな夫婦だと思っていた。



奥さんが覚せい剤で捕まっても

自分のプロデューサー業の事を気にするでもなく

ただ放置していた。

TAKAが何を考えているのかはよくわからなかった。



世間は真帆の自伝漫画のTAKAキャラを笑いながら読んでいた。


あんなに死ぬほど愛した綺麗なバンドのお兄さんが

今の真帆の漫画では葉っぱの香りのするいい加減キャラで

何も考えていない人で笑いをとっていた。