碧いラフレシアの花 その890 真帆31歳の春 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


春が来た。


愛がない真帆の上にも春が来た。


漫画を描きながら外を見たら

満開の桜だった。


アシスタントが真帆が急に泣き出したのでうろたえた。


「先生大丈夫ですか?どうしたんですか?」





愛があった春もあるんだよ・・・


真帆は昔を思い出していた。


もう31歳なのに昔を思い出していた。



ずっとずっと昔を思い出していた。



涙で視界がぼやけて

うっすらと桜色になった。





そのあと差し込むような痛みを

心臓に感じた。