碧いラフレシアの花 その864 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



パトカーの窓に雪が吹きつけてきたのに気が付いた真帆が


「寒いね。雪だね。」


とTAKAに言った。



TAKAはもう何もいう気がしなかった。




「私たちがよりをもどしたのは9年前のクリスマスだよ。覚えてる?」


真帆が聞いてきた。






あああれか。


ドラックやって違う穴でした夜か・・と


TAKAが思い出してうんざりした。





こんな自分がハイプロフィールになるとは思わなかったし


あのままB級バンドのベース弾きでぽしゃりそうな自分に


高収入の真帆は何となく居心地が良かった。



そして2人で何かが外れているところが似ていて




とてもラクだった。





「お前、今日は最悪に外してくれたよな?しんちゃんごときで全部パーだ。馬鹿かお前は?」


TAKAが怒りながら言った。



「ごめんなさい。」



「もう御免じゃ、世間は済まねえよ。」



「世間はもういいよ。」


真帆が涙ぐみながら言った。


「よくねーよ。」


TAKAがむっとして言った。



「もう世間なんかいいよ。死ぬからさぁ。」


真帆が悲しそうに言った。