碧いラフレシアの花 その862 転落 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「奥さんこんなの盗んだんですよ。」


コンビニの店長らしき男があんパンの袋をTAKAに見せた。



「お腹がすいてて・・。TAKAごめんなさい。」


「TAKAごめんなさいじゃないだろう。お店の人に謝れよ。」


TAKAが怒りで声を荒げた。



「ごめんなさい。」


か細い声で真帆が店の人に謝ったが、あまり罪悪感は感じられなかった。



「恥ずかしい女だなぁ。これで絵里奈の幼稚園受験もパーだ。」







真帆は絵里奈の受験はどうでもよかった。





尿検査でTAKAも引っかかればいいのに・・・


真帆はそう心のどこかで願った。





そうすればTAKAとまたやり直せる・・・・。







わたしたちは遠い昔に片割れを見つけたんだから・・・。




真帆は何もなかったころのTAKAを思い出した。







「お前のおかげでありがたくない検査を受ける羽目になったぞ。まあ、俺は大丈夫だけどね。


それでも明日はみんなで大騒ぎだな。」