「俺は女と暮らしてなんかいないよ。女と付き合う金もない。」
TAKAが答えた。
「え・・?しんちゃんがTAKAがどこに住んでるか教えてくれないのは女がいるからだろうって。」
「違うよ。金がないからお袋と同居だよ。俺がお袋に買ってあげたマンションで親子水入らずで同居だよ。本当に金がないもん。」
「う・・うそ?何でそう言ってくれなかったの?」
「言うと押しかけてきて、お前がお袋と喧嘩になるだろう。それに俺が勝手に知らない間に婿養子に入って苗字が変わったこととかお袋怒ってるし。」
TAKAはぼんやりと、もう真帆のような子供が産めないような女は捨ててほかの女と結婚しなさいと自分の母親に言われたことを思い出した。
もうあんたは有名プロデューサーなんだからそんなおかしな少女漫画家の婿養子をする理由なんかないでしょうとTAKAの母親ははっきりとTAKAに言った。
それに関しては
当たらずとも遠からずだと思った。
「なんだ。女じゃなかったんだ。」
真帆が泣きながら嬉しそうに笑い出した。
「女のほうがマシだと思うぜ。これからお袋のせいで破産人生だもん。お前を巻き込む前に消えるよ。」
「TAKA捨てないで。何でもするから。」
お前、もう何もしなくていいから尿検査にパスしてくれよ・・とTAKAは思った。
これから世間が大騒ぎにするのに
真帆は頭の中はびっくりするくらいに
単純で
何も考えていなかった。
「お前、何盗んだんだよ。いい加減にしろよ。」
TAKAが怒り出した。