碧いラフレシアの花 その860 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


店内に入るとコンビニの店長と警察官2人に囲まれて真帆が立っていた。



不思議なことに真帆がへらへら笑っていた。



これはまずいとTAKAは瞬間的に思った。






「え・・何で?何で?」と笑いながら真帆が3人に聞いていた。






「何でじゃないでしょう?アンタ。人のもの盗んでおいて。」


コンビニの店長が怒りだした。





「すみません。これは俺の女房です。俺にできることは何でもします。弁償します。迷惑かけてすみません。今回は勘弁してやってください。」



真帆は万引きなんかしたのか・・・。TAKAは腹が立ってきた。





「様子がおかしいんだよね。変に痩せてるしね。尿検査してもらえますかね?」


年配の警察官の一人が言った。


「真帆は拒食症なんです。麻薬なんかしません。」


TAKAがあわてて否定した。


もう一人の若い警察官が「あれ?プロデューサーの沢田貴章さん・・・、ですよね?」と聞いてきた。


「そうです。」


TAKAが口ごもりながら言った。


「例外を認めるわけにはいかないんだよね。旦那さんのほうも尿検査してくださいね。」


年配のほうの警察官が言い放った。



コンビニの店長がびっくりして真帆とTAKAをまじまじと見た。





「TAKA、何で来たの?」


真帆がうわごとを言うように言った。





真帆は壊れている・・・・。





それで今目の前に起こってる現実に


もう本人がついていけない状態なのだ。




「ねえ、クリスマスなのに、女の家から戻ってきたの?」




真帆がTAKAに聞きながら少し嬉しそうにかすかに笑った。