「ちょっと俺だけ外で真帆を探してきます。」
TAKAが急いで出かけようとした。
「一緒に行こうか。」
お母さんが言った。
「いや、真帆が行き違いで帰ってきたら誰かそこにいたほうがいいから。」
TAKAはそう言ってひとりで探そうとした。
自分と同じ顔をした絵里奈がじっと自分を見ていてぎょっとした。
真帆のお母さんが涙ぐんでるのが見えた。
「本当に全部俺のせいです。すみません。」
「借金作ったのはあんたじゃないよ。あんたのバカ親だよ。真帆はあんたと結婚できて幸せだったと思うよ。」
そうだろうか・・・?しあわせな女が死ぬだの殺すだの言うとはTAKAには思えなかった。
「真帆は印税とTAKAちゃんのくれる不動産で充分生きていけるよ。大変な子だったのに、今までありがとう。」
TAKAが息苦しくなってきた。
いや、自分が昔、真帆に声なんかかけなかったら真帆には普通の人生があったのではないか・・・?
「何不自由がない暮らしをさせてもらえて真帆は幸せな子だったよ。私と違って男を見る目があったんだよね・・・。」
そうだろうか・・・?もし、KENちゃんがあの時自分が捨てたグルーピーの真帆に声をかけなかったら、真帆は完全に自分の人生の圏外から消えていた。そういう子だった。