家に着いて呼び鈴を押したら
インターホンでお母さんが答えた。
お母さんはびっくりしていて「真帆はいない。」と答えた。
とりあえず家の中に入ってざっとTAKAが状況を説明した。
「TAKAちゃん。真帆の死ぬ死ぬっていうのはあの子の父親とおんなじなのよ。絶対に死なないわよ。」
お母さんが呆れたように言った。
絵里奈が「パパ、パパ。」と顔をくしゃくしゃにして喜んでTAKAにしがみついた。
とりあえず真帆の部屋に行って遺書を探した。
何もなかったし、すべてが普段通りだった。
普段通りの静けさから
こうして真帆が一人で消えて行って
何となくまた世界が普通通りにパーフェクトに動く
そういう事実がうすらおそろしかった。
「TAKAちゃん。今度の事は仕方がなかったと思うのよ。だって破産したら絵里奈もかわいそうだし。」
お母さんが寂しそうに言った。
「すみません。」
TAKAが謝った。
「この家も別荘も真帆にくれるんだってね。ありがとう。もう充分だよ。」
お母さんが涙ぐんだ。
TAKAが罪悪感に押し潰れそうになった。
「何で真帆はその友達と喧嘩したの・・・?どうしてそれで死ぬとか騒いだの?」
お母さんが不思議そうな顔をした。
「分かりません。」
TAKAが引きつりながら答えた。
「ねえ、その友達って高宮って人?」
「そ・・そうです。」
「真帆はバカだからね。TAKAちゃんがついていてくれないと・・。」
お母さんがため息交じりに言った。
「いや、自分のせいでもあるんで・・・。」
TAKAが困りながら言った。
「ちょっと真帆を探しに行きます。」
TAKAが外に行こうとしたら、お母さんが引き留めた。
「大丈夫だよ。それよりさっき宅急便で絵里奈へのクリスマスプレゼントが届いたよ。絵里奈が喜んでいたよ。ありがとう。もうちょっとここに絵里奈のためにいてあげてよ。」
「いや、それどころじゃないんです。真帆がその友達を殺す・・って騒いで・・・。」
「はあ?何なの・・それ・・?」
「俺にも分からない。」
「だ・・男女の仲なの???」
「た・・多分・・・。でもそいつと友達だから・・よく聞けない。そいつから連絡があって、それで急いで来たんです。」
お母さんが引きつった。