「ひどい、しんちゃん。親切なふりをして、優しいふりをして・・・ただ私を使っただけじゃないの。」
「僕なりには好きだったと思いますけど。」
「だった・・?もう好きじゃないの?」
「すみません。好きじゃない。」
真帆の中から暗い怒りが湧いてきた。
「僕は真帆さんと寝ていたことは誰にも言ってません。だからもう無かったことにしましょう。」
「しんちゃん、何なの、それは?」
「これが僕にできる精一杯です。お元気で。ドラックほどほどにしてくださいね。絵里奈ちゃんの幼稚園受験頑張ってください。」
しんちゃんがそそくさと受話器を置こうとした。
真帆の中で何かが壊れて
真帆は叫びだした。
「もう死ぬー!死んでやるー!」
あまりの金切り声にしんちゃんはぎょっとした。