碧いラフレシアの花 その765 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


公園の掃除の仕事が始まった。


KENちゃんよりもずっと若い連中と一緒だった。


KENちゃんは寄る年波を感じた。


クリスマスだからといって特に何もなかった。



KENちゃんよりもひとまわりも若い連中と一緒で、ひとりだけ髪の長いおじさんのKENちゃんだけが浮いた。



風俗の広告のサンドイッチマンとどっちがいいかは微妙だった。




公園に親子連れがいっぱいいた。


KENちゃんは結婚は続かなかったが


親であることは続いていた。



子供の事は愛していたが


子供の顔を見ていると過去を引きずった。


別れた妻も自殺して


妻の高齢の両親も他界した。



先に妻の母親が死に

次に妻の父親が死んだ。



こんな所に生まれてきた自分の息子は何なのだろうと思った。



とりあえず正月は実家に帰る事になっていた。


KENちゃんには耳が痛い家族会議が待っていた。


バンドもインディー落ちして、KENちゃんの小さい息子の将来も考えると

公園掃除などしている場合ではなかった。


何故自分は年を取ったんだろう・・・。


KENちゃんは情けなくなった。


こんな33歳になりたくなかった。