公園の掃除の仕事が始まった。
KENちゃんよりもずっと若い連中と一緒だった。
KENちゃんは寄る年波を感じた。
クリスマスだからといって特に何もなかった。
KENちゃんよりもひとまわりも若い連中と一緒で、ひとりだけ髪の長いおじさんのKENちゃんだけが浮いた。
風俗の広告のサンドイッチマンとどっちがいいかは微妙だった。
公園に親子連れがいっぱいいた。
KENちゃんは結婚は続かなかったが
親であることは続いていた。
子供の事は愛していたが
子供の顔を見ていると過去を引きずった。
別れた妻も自殺して
妻の高齢の両親も他界した。
先に妻の母親が死に
次に妻の父親が死んだ。
こんな所に生まれてきた自分の息子は何なのだろうと思った。
とりあえず正月は実家に帰る事になっていた。
KENちゃんには耳が痛い家族会議が待っていた。
バンドもインディー落ちして、KENちゃんの小さい息子の将来も考えると
公園掃除などしている場合ではなかった。
何故自分は年を取ったんだろう・・・。
KENちゃんは情けなくなった。
こんな33歳になりたくなかった。