碧いラフレシアの花 その678 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


車の中で真帆の娘が上機嫌できゃっきゃっとはしゃいだ。


もうサクラは完全に散って青い葉がぐんぐん伸びていた。

サクラの枝が青い空の中にピンと伸びていた。


「今日はいい日だね。」

お母さんが体を伸ばしながら言った。


この3人はまるで何もなかったかのように振るまっていた。






もしかしたら自分が消えても

パーフェクトに成り立つのかな・・・?


真帆は空虚感にうすら恐ろしくなった。



真帆はぼんやりと自分が消えた世界というものを想像した。


それはそれで欠損なく成り立っている気がした。


奇妙な静寂感が真帆の中で起こった。



誰かが背中を押してくれたら

もうこのまま消えてもいい気がした。


久しぶりの外界は恐ろしく

さらに逃げ出したくなった。