碧いラフレシアの花 その455 真帆の浮気 編集者の橘君が来た | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


TAKAのツアーは長かった。



1ヵ月が経過した頃、真帆がまたクラブでシャブを購入した。


もう真帆は大麻とビールと風邪薬のちゃんぽんでは物足りなかった。



その頃からTAKAが焦って日に2度くらいツアー先から電話するようになった。



「浮気してないからね。逃げないでね。変な気を起こさないでね。死なないでね。」


TAKAは低姿勢でいたわりの姿勢を示していた。


遠い昔、田中さんと浮気した真帆に激怒して、真帆を借金の肩にKENちゃんに貸し出すと言った、23歳当時の勘違いベース弾きとは違った感じの人になっていた。


一方真帆のほうはどんどん悪くなっていた。


「浮気してないからね。変なの試さないでよ。すぐに帰るからね。」


気がない感じで真帆がうんうんとTAKAの電話を聞いていた。


「全然、聞いてないでしょ?」

TAKAがむっとして言った。


考えて見ればTAKAももうすぐ30歳になる・・・。


真帆がぼんやりと昔の事を思い出した。




月日が経つのは恐ろしかった。




真帆がまた不安定になった。




「浮気するなよー。また既婚者の松島みたいなのとかやめてくれよー。」

TAKAが電話の向こうで言った。