碧いラフレシアの花 その452 真帆25歳になる | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



真帆が25歳になった。




その頃世間では結婚適齢期の事をクリスマスケーキと言った。



24歳で食べる物で・・・


25歳ではちょっと遅い・・・。



それ以降


大晦日とかは問題外。








真帆のお母さんが気を利かせてケーキを買って来た。



秋の青空が冷たい空気の中で輝いていた。もう10月だった。



「もう、25歳でしょう?式とかいいから結婚しなよ。真帆。お前は料理も駄目だし、家はわけありだし、TAKAちゃんにずっと居てもらおうよ。」

真帆のお母さんが言った。



急に19歳の時にTAKAに完全に無視されて嘆いた

6年前の誕生日を思い出した。


考えて見れば

自分なんかこの間KENちゃんの家に侵入して奥さんに追い出された

ツイてるようなツイてないような

飛び込みグルーピーと

ポジション的には

何も変わらなかった。




ただ6年が経過しただけだった。




「もっと本当に好きな人とか、好きになってくれる人と結婚したい・・。」

真帆がぼやいた。


「それってどういう人?結婚してた新聞社の松島みたいな男?真帆は基本的に男を見る目はないよ。今妥協しないとそのまま下り坂だね。」

お母さんがさばさば言った。





たしかにあんなに大好きだったKENちゃんでさえも

ボロがいっぱい出てきた。






でももう一回

できたら全然違う感じの人と

付き合いたい・・・。



そうどこかで思っていた。



「TAKAちゃんは別に暴れたりしないし、気がいい感じじゃないか・・・。なんだかんだと忙しく働いてるよ。」

お母さんが真帆を説き伏せた。






その日はTAKAは仕事で帰って来なかった。




寝室のスタンドの光の下で大きなダイヤが輝いていた。




急にまた全部を投げ出したくなった。