「実家の住所と電話番号教えてよ。」
KENちゃんが冷めた口調で言った。
「そんなの今更知りたいの?」
奥さんが馬鹿にしたように言った。
「知りたいよ。俺の子供がそこにいるんだろ?」
KENちゃんは、奥さんがいなくなって悲しい・・・・とも
親子3人でやりなおそうよ・・・とも
決して言わず
まるで厄介払いかのようにさばさば言った。
奥さんが電話の向こうで泣き出した。
「この結婚ってなんだったの?」
奥さんが泣きながら電話の向こうで絶叫するように言った。
「早く実家の住所と電話番号教えてよ。俺だって被害者だよ。」
「誰が被害者なんだよ!」
奥さんがヒステリーを起こした。
「一生子供には会わせないからねっ!覚えてなっ!」
奥さんがそう叫んでから電話をがちゃんと乱暴に切った。