駅から家に帰るとき春の強い風が真帆の頬に当たった。
考えて見れば、TAKAと最初付き合ったのは6年前のこの頃だ・・・。
その頃のKENちゃんの記憶が真帆には全くなかった。
その前に、真帆が高校生だった頃のKENちゃんの記憶も全くない・・・。
KENちゃんと3年同棲した事実は今となっては不思議だった。
あの頃多くの人が真帆とKENちゃんの組み合わせを不可解に思った。似合わないと多くの人が指摘していた。
今は世間は真帆はTAKAと楽しく少女漫画みたいに楽しくやればいいと思っているらしい。
でもあの奥さんと駄目になるんだったら
早く駄目になって
自分が結婚する前に
KENちゃんが戻ってくればいいのに・・・。
そういう願望は
相変わらず
あった。
TAKAがKENちゃんの毎月のお小遣いは2万円だと教えてくれた。
2万円って・・?
それってこの間横浜の中華街でお母さんとオーダーした
ディナーのコースの一人分のお値段だ。
養育費も慰謝料も
マンションを売って全部私がKENちゃんの為に払ってあげるのに・・・。
どうして戻ってきてくれないの?
そんなにヤク中が
許せないの・・・?
戻ってきてくれたら
ドラックやめるのに。
私と結婚して欲しかった。