碧いラフレシアの花 その428 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



KENちゃんは自分の実家からの文句と、奥さんからの文句を両方電話で毎日の様に聞く羽目になった。



この結婚が大失敗だったのは明らかだったけど



もうどうしようもないと諦めた。







KENちゃんをさらにがっかりさせたのは不倫相手の心変わりだった。



いつまで一緒にいてくれるかは最初から疑問だったけど



こうもさっぱりと逃げられるとは思わなかった。






最後に電話をした時に


子供が既に生まれたKENちゃんに若い愛人は冷たかった。


「事務所が同じだし、こんな事で自分の夢を棒に振りたくない。」とその子はさっぱりと言い放った。




それはまっとうだし


その子は正しい気がした。






それからその愛人とKENちゃんはもう会う事はなかった。


電話で話す事もなかった。








産後6週間して、KENちゃんの奥さんがKENちゃんのマンションに赤ちゃんと引っ越して来る事になった。



奥さんが来る前にキッチンを消毒スプレーで掃除しながら



KENちゃんは寄る年波を感じた。