次の日の朝、TAKAに真帆が「ゴミを出してきて。」と頼んだら素直にTAKAが無言でゴミ出しに出かけた。
TAKAが持つ大きなビニールの黒いゴミ袋からしゃんしゃんと割れたガラスの音がした。
ガラス屋さんに今日電話して直してもらわないと・・・。
派手にぶっ壊れたキッチンのガラス窓を見て真帆はぼんやりと思った・・・。
ゴミ出しから帰って来たTAKAに真帆が「ありがとう・・。」と言った。
「さっき近所の人に挨拶したら睨まれて無視されちゃったんだけど・・。」
TAKAがかったるそうに言った。
「俺が昨日暴れたんだと思ってるんだろうなー。ガラス破裂音響いたと思う・・。いやだなー。真帆が失踪した時に警察が来て、その時もうさんくさそうに見ていたんだよ・・。何か誤解されている・・。」
もっとTAKAが怒ってるかと思ったら、全然そうではなかった・・・。
「おい、真帆いい加減にしろよ。そのうち、俺がネギも買いに行けなくなったら、お前のせいだ。」
真帆が苦笑した。
一番好きな人とは
結婚できない・・・・んだ・・。
真帆の短い人生の間で
一番大きな
諦めだった。