12月になった。
また母親から「暖房に使う灯油が買えない・・。」と電話があった。
またかよ・・と真帆はイラついた。
また母親が戸口まで金を無心に来た。
TAKAが知らないでドアを開けた。
お互いが顔を合わせてぎょっとした。
真帆の母親がわざとらしくマンションの中を伺うアクションをして・・・
「女の金でこんな所に住めていい身分だね。」
と言った。
「俺、ツイてるから。」
TAKAが苦笑しながら言った。
真帆が出てきてまた3万円を財布から渡した。
部屋に戻るTAKAの背中を真帆の母親が冷たく睨んだ。
この男がいる限り
このマンションには戻れない・・・。
「あんた、子供だけは作らないようにしてよ。あれとデキ婚は最悪のシナリオだよ。前の男の10倍マズイよ。女はね、年齢とともに堅実な男選びをしなきゃいけないんだよ。あんたは年齢とともに男の趣味が悪くなって行ってるよ。」
真帆はうなだれて何も言わなかった。
「KENちゃんのときも絶対に幸せになるって言ってたじゃないか。あの男じゃもっと見通し悪いよ。もっと無茶苦茶だからね。」