2日後にKENちゃんと待ち合わせのT駅で会った。
結局地元民かよ・・と世間の狭さを知った。
KENちゃんが先にタバコを吸って待ってた。
「家には上がらないよ。」と真帆がKENちゃんに釘を刺した。
「つめたいなー。おまえ。」とKENちゃんが苦笑していた。
KENちゃんとマクドナルドに入った。
KENちゃんが全部払ってKENちゃんが全部運んだ。マメなんだな・・とちょっと思った。
「あー、TAKAねー。あんな高いの貰ってぎょっとしてたよ。」
「あはは・・。」
「あのおっさんも貢いだ金があんなベース弾きに流れているとは知らないで・・。」KENちゃんが冷笑した。
真帆は答えなかった。
KENちゃんが真帆の手を取った。
「いーなー。TAKA。モテモテで。」
真帆が手を引こうとしたら、真帆の手をぎゅっと握って逃がさないようにした。
「あのね、今温泉調べているから・・。奢るから一緒に行こうよ。」
「え・・、何で?何で?」
「俺だっていい思いしたいよー。」
「ははは・・。」
KENちゃんがふざけて泣く真似をしたので、何だかおかしくなった。
それからちょっとだけ女の打算が起きた。
このままTAKAの人生から消えちゃって・・
早苗みたいに普通の男の子と付き合うことになるんだと思う・・・。
そしたら今KENちゃんと付き合えば・・
少なくとも完全にぶっつりとTAKAの世界から消えることはない・・・。
それにKENちゃんそんなに悪い人ではないなぁ・・。
元ヤンキーだけど、今はボーカリストだからまあ・・いいか・・。ヤンキー上がりはTAKAも同じか・・。
あ・・それにやっぱ顔かっこいいや。
「分かった。温泉行くよ。」
KENちゃんがへへんという顔をした。
「付き合うよな????」
「付き合う。」
「オッサン捨てるよね?」
「捨てる。」