子供を流産してこんなに辛い思いをしているのにTAKAからは連絡がなかった。
自分からは電話をかけられないというのはあまりにもバランスが欠けていて真帆を苦しめた。
そのうちTAKAにそのまま忘れられて・・・
TAKAの人生から消滅していく・・・・
それはありえる話だった。
真帆がピアスに触れてため息をついた。
まだ少し傷がうずいた。
仕事が終わって職員用出口から出たら田中さんが立って待っていた。
待ち伏せしていたのかと思うと気が重くなった。
「真帆ちゃん。これ・・。」
そのまま田中さんが真帆のバックにプレゼントの包みを滑り込ませた。
「あ・・、そんなのいいです・・。悪いから。」
真帆が取り出して返そうとして押し問答になった。
そばを百貨店の社員のおばさんが通り過ぎて・・・
この二人なんなのかしら・・・
という風に冷たい好奇の目で見た。
「真帆、一緒にご飯食べよう。奢るから。」
田中さんに押されて渋々真帆が折れた。
そして田中さんに連れられておすし屋さんに行った。