ひさしぶりで、
面白い本に出会った。
高橋秀実さんという方が
書いた本で「ご先祖様はどちら様」(新潮社)というもの。
考えてみると、
我々はみんな、今捉われている考え方を、
改めて、考え直さなくてはならないなと
考えて、捉われている自分を、大いに反省した。
氏は、ご自分の先祖様を探し求めて、
関係者に当たっていかれたのだが、
過去の歴史上の人物の誰にあたるか、
ご先祖さまは、どんな人だったのか、
探り出そうとしても、どの家の関係者も、
証拠は、決定的にあぶりだせない。
関係づけようとしたら、
どうしても、捏造してしまうことになる。
それで、そういう家系図を
もっている家庭は、例えそれが、うそでも
いいのです。今では、そんなこと、問題にも
しませんからと、歴史上の事実よりも、
ご先祖さまとの、会話を楽しんでおられる、
そんな様子であった。
過去の歴史観は、
自分は、誰の末裔か、
それを、重視してきたが、
戦後の我々は、個を重視してきたから、
自分を中心に考えると、
過去のご先祖さまを、たどっていくと、
無制限に拡がっていって、
結局、天皇も、将軍も、
その社会の中で、活躍した人物のひとりと
いうだけで、どの日本人も、
みんな関係者という結論に至ったという
お話しであった。
簡単にいうと、
そういう話しになるが、
まさに、目からウロコであった。
その中で、氏は、佇んでいるのは、
自分で、ご先祖さまは、生きておられる。
だから、お墓は、今いる自分と、
過去を結ぶ接点だから、
「じゃあ、又来るね。」そう言って、
感謝を示すことだといって、
もやもやしている自分を、突き止められた、
そういうお話しであった。
いま、静かにではあるが、いい文化が、
開拓者によって、次々と、創造され、開拓されている。
カンヌ国際映画祭で、受賞された
是枝裕和監督の「そして父になる」も、
フランス人のメル友から、教えてもらった。
最初、この映画の動画観たとき、
よい映画だなぁと、思っていたが、
賞が決まって、新聞発表があるまで、
知らなかった。
新しい才能は、次々と発火して、
ショッキングな、思想、文化はなかなか
出てこないが、確実に、世の中は進歩していて、
今の人は、だめだというのは、
古今東西、どこでもそうだが、
更に、注視していく必要がある。
こういった人たちの快挙の裏には、
体制に驕らず、謙虚に未知なる世界を
求めていく姿勢が必ず、みんなにある。
それを称して、「お願い世代」と、言いたい。
これは、世代の新しい、古いではない。
おねだりの、意味でもない。
文学の世界でも、高齢者の新人受賞も
健在のように、
思考を止めない、みずみずしい感性が
必要である。
みんな、あてのない、現在から、
新しいものを、創造してきたのだから。
そしてそれが、更に踏み台となって、
進化していきそうである。
憲法の問題でも、橋下発言や、
しつこい左翼も、それなりに意味がありそうだ。
それを、決して、見逃してはならない。
面白い本に出会った。
高橋秀実さんという方が
書いた本で「ご先祖様はどちら様」(新潮社)というもの。
考えてみると、
我々はみんな、今捉われている考え方を、
改めて、考え直さなくてはならないなと
考えて、捉われている自分を、大いに反省した。
氏は、ご自分の先祖様を探し求めて、
関係者に当たっていかれたのだが、
過去の歴史上の人物の誰にあたるか、
ご先祖さまは、どんな人だったのか、
探り出そうとしても、どの家の関係者も、
証拠は、決定的にあぶりだせない。
関係づけようとしたら、
どうしても、捏造してしまうことになる。
それで、そういう家系図を
もっている家庭は、例えそれが、うそでも
いいのです。今では、そんなこと、問題にも
しませんからと、歴史上の事実よりも、
ご先祖さまとの、会話を楽しんでおられる、
そんな様子であった。
過去の歴史観は、
自分は、誰の末裔か、
それを、重視してきたが、
戦後の我々は、個を重視してきたから、
自分を中心に考えると、
過去のご先祖さまを、たどっていくと、
無制限に拡がっていって、
結局、天皇も、将軍も、
その社会の中で、活躍した人物のひとりと
いうだけで、どの日本人も、
みんな関係者という結論に至ったという
お話しであった。
簡単にいうと、
そういう話しになるが、
まさに、目からウロコであった。
その中で、氏は、佇んでいるのは、
自分で、ご先祖さまは、生きておられる。
だから、お墓は、今いる自分と、
過去を結ぶ接点だから、
「じゃあ、又来るね。」そう言って、
感謝を示すことだといって、
もやもやしている自分を、突き止められた、
そういうお話しであった。
いま、静かにではあるが、いい文化が、
開拓者によって、次々と、創造され、開拓されている。
カンヌ国際映画祭で、受賞された
是枝裕和監督の「そして父になる」も、
フランス人のメル友から、教えてもらった。
最初、この映画の動画観たとき、
よい映画だなぁと、思っていたが、
賞が決まって、新聞発表があるまで、
知らなかった。
新しい才能は、次々と発火して、
ショッキングな、思想、文化はなかなか
出てこないが、確実に、世の中は進歩していて、
今の人は、だめだというのは、
古今東西、どこでもそうだが、
更に、注視していく必要がある。
こういった人たちの快挙の裏には、
体制に驕らず、謙虚に未知なる世界を
求めていく姿勢が必ず、みんなにある。
それを称して、「お願い世代」と、言いたい。
これは、世代の新しい、古いではない。
おねだりの、意味でもない。
文学の世界でも、高齢者の新人受賞も
健在のように、
思考を止めない、みずみずしい感性が
必要である。
みんな、あてのない、現在から、
新しいものを、創造してきたのだから。
そしてそれが、更に踏み台となって、
進化していきそうである。
憲法の問題でも、橋下発言や、
しつこい左翼も、それなりに意味がありそうだ。
それを、決して、見逃してはならない。