中国語やりはじめた時、
「能屈能伸」という四字成句に
出合った。

よく屈し、よく伸びるという
意味で、中国人は、人間を鍛え上げる時に、
この言葉を、引用した。

辛抱する時には、
ぎりぎりまで、辛抱し、
来るべき時がきたら、
大いに伸びていこうということだ。

ところが、今の日本人には、
とことんこれが、欠落している。

ちょっとしたことで、すぐキレてしまう。
それが、いかにも動物的で、奥行きも
なにもあったものでない。

モンスターという新語が、
これを現わしている。
モンスターペアレントとか、
モンスター入居者とか。

道理も何も、あったものでない。

逆にいえば、
それでは、チャンスがやってきても、
みんな横並びで、ご機嫌伺いばかりだから、
ひとが、やっていないことは、
考えようともしないし、
やろうとも、しない。

今、最大のチャンスが、やってきたのである。

せっかく、政府が、たくさんの予算をつけて、
震災の復興をしようとしても、

かつての、土建屋は、仕事が、減って
潰れてしまったから、
ピッチを、あげようとしても、
あがらないのである。

そういう部分は、今の日本に
数多くある。

自分が、トップランナーで
走り続ける必要がある。

そのために、辛抱してきたのなら、
今は、最大のチャンスである。