旧聞になることであるが、
小沢氏の陸山会事件に関しての
強制起訴、裁判判決である。

証拠がない、事実関係が認められないとはいえ、
この裁判はいかにも形式主義で、
深層問題に、深く立ち入っていない不満が、
部外者からは、明らかに感じられる。

小沢氏の政治態度、政治センスから言えば、
小沢氏は、本当に秘書がやった事実関係を、
知らなかったのだろうか。

それ一点張りで、押し通されたが、
「あなたは、本当に知らなかったのか」
「それくらい金には、無頓着な人間なのか」

それでは、政治資金など、
子分への配分などは、どうやって工面して
バランスを崩さぬようにバラまける
才能なしに、
どうやってやっていけるのか。

土地購入を可能にした資金は、
どうやって手に入れたのか。

どう考えても、
申しわけが不健全で、理解に苦しむ。

皆様の前で、明らかにすると、
言っておきながら、
それも不問に帰してしまったこともいただけない。

この人を見ていたら、
上海で見た乞食と同じように見えてきた。

中国にも、乞食がいた。
日本にも、小沢と言う乞食がいる。

いかにも哀れないでたちで、哀れさを装っていて、
空き缶を前にして、その乞食は、物乞いをして座っていた。

缶の中には、恵んでもらったなにがしの
金銭が、放り込まれていた。

この哀れそうないでたちの
お乞食さんの持っている
缶の中にある金銭を、そっと抜いてやったら、
いたずらっぽく、その時、そんな考えが、浮かんだ。
この老人は、目が見えないのである。

そしたら、きっと、この老人、
目をかっと、見開いて、
怒りの剣幕をあらわし、
感情むき出しで、追いかけてくるだろう。
きっと、そうなると思った。

本当に、この老人が、
もう、立ち上がる術もなく
とても哀れで、
そんなことをされたら、
泣き伏してしまうような方だったら、

もう少し態度が違うし、
顔の表情も、こんな人のようではない。

そんな風に思った。

小沢氏も、
ただ、知らなかったことが、本当なら
秘書が、小沢氏に無断で、
ネコババしようとしても、
はたして、気がつかなかっただろうか。

秘書が、そんなことでもしようものなら、
この老人といっしょで、すぐに気がつき、
かっと目をひらき、
むき出しで、
その秘書を報復して、
羽交い絞めにすることくらい、
誰にでも簡単に予想できる。

自分は、知らない、
知らなかったの裏側には、
素人の門外漢にも
簡単に予想できるのである。

検察も、それくらい切り込む知恵は、
なぜないんだろう。

社会の常識と、洞察力がないといわれても
しょうがない。