お泊まりの帰り昼近く、彼の車に乗って信号待ちしてたら、彼が車の中なのにマスクをしようとしていた。


「知ってる人でもいるの?マスクして。」

「母が、、前を通った」

「え、今?」

「たぶん、家に来たんじゃないかな」

「え、お家に誰かいるの?Kの車、気がつがないの?」


お母様が来てるなら早く返さないと、と焦った。

なのに彼は遠くへ車を走らせ駐車場に止めて2人でスマホゲームやりながら、


「ゲームクリアしないと、メロンと一日中いなきゃならないよ」

とか、

「今日また泊まる?6時待ち合わせ。やられちゃうけどいいかな

とか、

わたしが答えに迷ってると

「じゃあ、来週金曜日、7時、それならいい?」

「うん」

「じゃあ、、メロンを送っていくよ」


わたしはずっと、下を向いたまま黙ってた。


旦那がいなければ自由に2泊でも3泊でもできるのに、いや、泊まっていい?と聞くと旦那は、いいと言うだろうけど、気にして身支度が自由にできない。


日曜日はいつも通り彼のお母様を買い物やランチに連れて行ってあげた方が、彼の1日が充実するだろうし、これでいい。



彼はとても遠慮してわたしを誘っているという。


最初の頃は、毎日会ってたし、週2は会ってご飯だけ行く日もあった。今年から隔週。


彼といるのが楽しくて

このごろ好きになり

ほわんとして恋してるみたいな


反動で、家に帰るとさみしくて、さみしくて


でも、月曜日の朝にはすっかり忘れている。


彼の方がわたしを好きなんじゃないかと思うけど

彼はツーンとした表情なのでわからない。



わたしは彼を癒して力を与えてあげる。

尽くし型の彼につくされて、自分を救う。


仕事のように会いに行く

好きにはならないと決めている